2017年9月23日土曜日

桶太鼓、使わない時はゆるめた方がいいの??

こんにちは、六代目彌市です(^^♪


先日、新しい桶を納品させていただいた
お客様からこんなご質問を受けました。

とても素敵な桶太鼓本当にありがとうございます!
これから長く愛用していきたいので教えてください。

桶太鼓、使わない時は
やはり調べ(ロープ)はゆるめた方がいいのでしょうか????


と、、、





さて、あらためて伺ってみると
みなさんもこう言った悩みをお持ちなのかな???


あくまでも私の考え方なので
これが全て正解というわけじゃありませんが、

少しでもご参考になれば幸いです。


まず、今回は桶太鼓の中でも
『担ぎ桶』に限ってお答えさせていただきますが、


締めたままで良いか?
ゆるめた方が良いか?


と聞かれれば、

ゆるめた方がいいとお答えします。




大きく理由は2つあります。


1つ目は、

常に皮にテンションが
かかった状態で保管すると
皮が伸びやすく、最悪の場合破れることもある。


2つ目は、
毎回締めたりゆるめたりすることで、
自分の太鼓の音が分かるようになる。



という事です。

『担ぎ桶』は、
どちらかと言うと張りの良い状態で
使える方がいい太鼓だと思うので

締めっぱなしの状態でずっといると、
例えば、今の状態より音を高くしたい場合、

今よりさらに強く締め上げなければなりません。

難しい表現ですが、
音をなじませたい大きなサイズの桶太鼓や
据え置き専用で使う桶太鼓なんかは

逆に締めっぱなしで音を育てていった方が
深みのある音になってくれたりします。


それから、

2つ目の、
毎回締めたりゆるめたりすることで、
自分の太鼓の音が分かるようになる。


私的には、これが何より
一番大事なことかなって思います。


締めたり、緩めたりして
そうやって手をかけてあげると、


太鼓の事がよく分かっていきます。


ああ、これくらいの強さで締めると
こんな感じの「音」になるんだな~♬とか、


ああ、いつもと同じ強さで締めたつもりでも
今日みたいな湿度の多い日は
思ったよりテンション上がらないんだな~とか、


これ、太鼓打ちの方で
意外と多いなって感じるのは


自分の太鼓の「音」を
自分でよく分からないって言う人が多いです。


太鼓は、「音」を聞いていただく人に
伝える楽器なのに、

自分の太鼓の音が
自分で分からない?というのは

そもそもじゃあ
何を伝えているのかな???

という事になってしまいます。


締めたり、ゆるめたりする
一番の目的は、

自分で自分の太鼓の「音」を知ること♬


そうは言っても、
なかなかやったことがない方も多くて

最初はハードルが高く感じますが、
やってみるとこれ意外と難しくないのです。

いろんな締め方があり、
これは参考までに以前私がYoutubeにアップした

3本締めという締め方です↓↓




3本締は、
締めるのも、ゆるめるのも
時間がかからずカンタンにできますので

おすすめです。


さて、今日は
今年新作で発表し、1台販売することを目標にしてた
四尺の鼓路和ーKORONA-が売れましたので(笑)

がんばって仕上げてまいります!!


今日もステキな一日を(^_-)-☆