2017年9月27日水曜日

あれもしたい、これもしたい!どうやったら全部できるかな??

こんにちは、六代目彌市です(^^)

今年で中学1年生になった長男坊は
ソフトテニス部に入りまして、

毎日遅くまで部活はあるし
当然、朝は早くから朝練もあるし、

宿題もたくさんあるけど
塾にも行ってるので、

そんな日は、塾から帰ってきて
深夜遅くまで宿題をやってます。

そんな長男坊を横目に見て、
私は何をしてるかって言うと

ソファーでくつろぎながら
最近はまってるアメリカのTV番組「プリズンブレイク」ね(笑)


なんで子供がこんなに頑張ってるのに、

親父はグータラしてるのかと♪( ´▽`)
情けなくなる一方で、

一旦家に帰ってしまうと
なかなか、そのスイッチは入りません(^^;;


教育そのものが「義務」である
学生時代と違って、

大人になってからの「勉強」って
本当に自分次第です!


あれもしたい、
これもしたい、、、

そう考えているだけで
結局何も行動できてなかったら、

当然、何も変化しないわけです。


どんなに些細で小さなことであっても、
「行動」すると言う壁は、

人間にとってどうしてこんなに高いのですかね♪( ´▽`)


何か良い解決策はないかと、
思っていたら

メンタリストとして有名な「DAIGO」さんが
こんなことを言ってました。


やりたいことが見つかって
それを行動したいのであれば、

とにかく、最初の一歩のハードルを
とことん下げる事。 

と、、、


具体的に例えると、

読みたい本があるとします。

もし読みたい本があるのであれば、
ページを開いた状態で机の上に置いておく。

本を「開く」と言う行為そのものを排除し
読むと言う行動のハードルを下げる


なるほどなって思って
早速やってみました♪( ´▽`)


本ではないのですが、

太鼓を買ってくださったお客様に
お礼のお葉書を書きたいなって思っていても

なかなかできなかったので、、、



朝、仕事場に入ったら
今日お礼を書くお客様の情報とハガキを
机の上に準備しておく。

そしたら、
何も考えずにあとはペンをとるだけ!




あれもしたい、
これもしたい、

がいつしか

あれもやらなきゃ、
これもやらなきゃ、


と、やりたかったはずの事が
義務感のようになってしまったら

なかなか継続する事も難しくなってしまいますね。


いかに、楽に自分自身の行動という
ハードルを下げられるか!!


秋の夜長に読みたい本もたくさん
溜まってきましたので、

人生を豊かにする学び深めて
いけたらなって思います(^^)

今日も素敵な1日を(^_−)−☆






2017年9月25日月曜日

太鼓の「耳」って何?

こんにちは、六代目彌市です(^^♪

今朝も気持ちの良い秋晴れの月曜日ですね!
本当に秋は大好きです♬


お祭りや、イベントも多いこの季節
楽しみワクワクいっぱいです~!


さて、そんな祭りシーズンではありますが

先日あるお客さんが
こんなお話をされてました。


皮に穴が開いてしまって、
とある太鼓屋さんで張り替えをお願いしたんですが、


「耳」が切られてしまっていて、、、、


と、、、


みなさん、太鼓の「耳」って

どこの場所のことか?
そもそもどんな役割があるのか?

ご存知でしょうか、、、


ご存じない方のために、
まずはここが太鼓の「耳」と呼ばれてる部分ですね♬↓↓↓



これが太鼓の「耳」と呼ばれる部分です。

では、なんの為にこの「耳」があるのかと
言いますと、


こちらですね↓↓↓




そう、耳とはこのように
皮を張るときに、引っ張るための場所なのです。



昔は、この「耳」というのは
実は切るのが当たり前でした↓↓




どうやってカットしているかというと
こんな感じですね↓↓↓



耳にロープをかけ、
しっかりと引っ張り上げた皮に鋲を打ち終えたら、


もう「耳」の役割はそこで終わりです!


なので、役割を終えた「耳」は
その後カットするのが当たり前でした。


それが、近年の創作和太鼓文化が盛んになり

太鼓の「音」に対する要望や
こだわりが強まってきて、、、

この「耳」を残す傾向が増えたんですね。


では、耳を残すとどんな良いことがあるのか???


それは、締め直しがカンタンにできることなのです♬


太鼓の皮は、打ち込めば当然
皮も伸びてきます。


その際に、この「耳」をカットせず
残しておくことで、

もう一度鋲を外して引っ張り直すことが
できるんですね♬


ある程度打ち込んだ皮を
締め直しすることで、

実は、音も安定して良くなります。



ただし、先ほども言った通り

これは近年になってからの事で
従来太鼓屋さんと言うのは、

耳はカットしてしまうのが当たり前でしたので、
きちんとこちらの意志を伝えないと

カットされてしまう事があると思います。


また、カットする前提で
皮も仕込んでいるので、

たとえ耳が残っていても、
耳のバランスが悪かったり、、、

やたら伸びていたりと、、、




そもそも残す事を考えられていない耳は
見た目やバランスが悪かったりします。


どちらが良い悪いということではありませんが、


本来の「耳」の役割を理解していただいた上で
太鼓屋さんにご相談されることが良いかと思います(^^♪


締め直しがカンタンにできることから
当店では、最近では圧倒的に「耳」を残される方が

増えていますね♬





これも一つの時代の流れでしょうね♬


さて、今日は
本当に気持ちの良い朝で

清々しい気分です!

今日もステキな一日を(^_-)-☆


2017年9月24日日曜日

愛することは、見つめ合うことじゃなく 同じ方向を見ること

こんにちは、六代目彌市です。

私が今桶作りができるのは
今は亡き秋田伝統工芸士、

五十嵐さんのお陰です。


とにかく、五十嵐さんの
作ってくださる桶は素晴らしかった。

本当に素晴らしかった。

見た目も、仕上がりも、

そして、何より
太鼓にした時に放たれるその『音』が、、、

言葉にできないけれど、

確実に、大きな大きなエネルギーが
そこにはあって、、、


だからこそ
私たちの作った桶太鼓が人々の心に響き、
ここまで広がることができたんです。



そんな五十嵐さんの奥さんから、

先日、一周忌を終えられたご報告と共に
こんなお手紙をいただきました。



“愛することは、見つめ合うことじゃなく同じ方向を見る事”だと

五十嵐さんは、長年ご夫婦で
病いと闘いながらの桶作り。

時に、大きな病気をしていることも
忘れるくらい大好きな桶作りを
夫婦二人三脚でやってきたと、、、

私、このお手紙を読んでようやく分かりました。

私がずっと感じてた、
五十嵐さんの作る桶から放たれる
大きな大きなエネルギーは、
お二人の愛の結晶だったんです。

単に、「桶」っていうモノじゃなくて
そこから放たれるエネルギーは
お二人の「愛」だったんです。


真実の「愛」を知った
お二人が生み出した桶は、

今もなお、たくさんの人々を
その大きな愛で包み込んでくれています。


「お客様に喜んでもらえるモノを作る」


これは、
三浦太鼓店の先先代からの言葉ですが、

実はこの言葉に私は、
少しの違和感を感じてました。

だって、モノを作る以上、
商売をする以上、

それは当たり前過ぎることだから。


そうじゃなくって
もっとその先にある何かを届けられるはずって!

ずっと感じてました。


その答えがこれだったんです。


『愛』を届けること。



愛のエネルギーは、
例え命が果ててしまおうとも

なくなることは絶対にないからです。

その大きなエネルギーは、
今なおたくさんの人たちを幸せに包み込んでくれています。



人の想いって本当に不思議です。


でも、その「想い」こそ
何より人々に届き、伝わるモノだと
確信した今。

私は、「技術」ではなく「想い」を
継承していくことが何より
大事なんだなって強く感じました♬


さて、今日も
五十嵐さんの大切な想いを受け止めて

お仕事頑張ります(^^)

今日も素敵な1日を(^_−)−☆






2017年9月23日土曜日

桶太鼓、使わない時はゆるめた方がいいの??

こんにちは、六代目彌市です(^^♪


先日、新しい桶を納品させていただいた
お客様からこんなご質問を受けました。

とても素敵な桶太鼓本当にありがとうございます!
これから長く愛用していきたいので教えてください。

桶太鼓、使わない時は
やはり調べ(ロープ)はゆるめた方がいいのでしょうか????


と、、、





さて、あらためて伺ってみると
みなさんもこう言った悩みをお持ちなのかな???


あくまでも私の考え方なので
これが全て正解というわけじゃありませんが、

少しでもご参考になれば幸いです。


まず、今回は桶太鼓の中でも
『担ぎ桶』に限ってお答えさせていただきますが、


締めたままで良いか?
ゆるめた方が良いか?


と聞かれれば、

ゆるめた方がいいとお答えします。




大きく理由は2つあります。


1つ目は、

常に皮にテンションが
かかった状態で保管すると
皮が伸びやすく、最悪の場合破れることもある。


2つ目は、
毎回締めたりゆるめたりすることで、
自分の太鼓の音が分かるようになる。



という事です。

『担ぎ桶』は、
どちらかと言うと張りの良い状態で
使える方がいい太鼓だと思うので

締めっぱなしの状態でずっといると、
例えば、今の状態より音を高くしたい場合、

今よりさらに強く締め上げなければなりません。

難しい表現ですが、
音をなじませたい大きなサイズの桶太鼓や
据え置き専用で使う桶太鼓なんかは

逆に締めっぱなしで音を育てていった方が
深みのある音になってくれたりします。


それから、

2つ目の、
毎回締めたりゆるめたりすることで、
自分の太鼓の音が分かるようになる。


私的には、これが何より
一番大事なことかなって思います。


締めたり、緩めたりして
そうやって手をかけてあげると、


太鼓の事がよく分かっていきます。


ああ、これくらいの強さで締めると
こんな感じの「音」になるんだな~♬とか、


ああ、いつもと同じ強さで締めたつもりでも
今日みたいな湿度の多い日は
思ったよりテンション上がらないんだな~とか、


これ、太鼓打ちの方で
意外と多いなって感じるのは


自分の太鼓の「音」を
自分でよく分からないって言う人が多いです。


太鼓は、「音」を聞いていただく人に
伝える楽器なのに、

自分の太鼓の音が
自分で分からない?というのは

そもそもじゃあ
何を伝えているのかな???

という事になってしまいます。


締めたり、ゆるめたりする
一番の目的は、

自分で自分の太鼓の「音」を知ること♬


そうは言っても、
なかなかやったことがない方も多くて

最初はハードルが高く感じますが、
やってみるとこれ意外と難しくないのです。

いろんな締め方があり、
これは参考までに以前私がYoutubeにアップした

3本締めという締め方です↓↓




3本締は、
締めるのも、ゆるめるのも
時間がかからずカンタンにできますので

おすすめです。


さて、今日は
今年新作で発表し、1台販売することを目標にしてた
四尺の鼓路和ーKORONA-が売れましたので(笑)

がんばって仕上げてまいります!!


今日もステキな一日を(^_-)-☆





2017年9月22日金曜日

タガを締め直すと、良い事がある♬

こんにちは、六代目彌市です(^^♪

すっかり朝晩は涼しいというより
寒くなってきて秋の気配深まる今日この頃!

みなさんいかがお過ごしでしょうか

実は!!

最近全然やる気が起きなくて(笑)

完全に燃え尽き症候群です(笑)

この夏までの疲れが
どーーーーーーーっと押し寄せてきた感じで


とにかくボーーーっとしたくて
何も手につきません( ;∀;)


当然、ブログも書けなくて(涙)


リラックスるする方法も
分からなくなってしまう今日この頃(笑)

少しずつ回復してますから
ご安心くださいませ!


さて、お蔭様で
日々のお仕事はとんでもなく充実しております!


先日は、静岡県浜松市神ケ谷という地域伝統で
使われている、今年還暦を迎える古い桶太鼓の
修理をさせていただきました。


パッと見ても古い感じでしょ!

はい、昭和32年に作られた
今年還暦を迎える古い大桶太鼓です!

大きさは4尺!


今回の主な修理は、外れてしまったり
割れてしまった「タガ」の交換。




まずは皮を外して、




タガを外すと桶はバラバラになります~♬





さらに、板は1枚1枚バラバラになります~♬




ここまでバラしてから
再び組み直し!


今回はタガの交換のみのご依頼でしたが、
ここは、やっぱり職人魂( ;∀;)


できるだけ、表面のデコボコもキレイに削ってあげたい~♬




思った以上に、表面の状況が悪かったので

やれることに限界はありましたが、
それでも、削り直してあげると
見た目だけじゃなくて、バランスもよくなります!

何より太鼓が喜んでくれてる感じがします(^^♪


そして、いよいよ新しいタガ入れね!





今回は、6本タガを入れ替えるんですが

1つのタガを作るのに

10メートルの竹を2本使って
タガを編んでいきます~

一番胴の太いところに使ったタガは
それでも竹の長さが足らずに

プラス8メートルの竹を2本。

よって、36メートルの竹を使って
ようやく1つのタガができてます~


って言っても分からんですよね(笑)


とにかく、1つのタガをつくる為の
竹が“長い”という事だけわかってくださればいいです( ;∀;)




はい、こうして無事完成↓↓





こうして、キレイに
仕上がった胴に再びロープを組みまして~





無事アップサイクル完了です!!




もともとは、コレでしたから↓↓



綺麗によみがえりました~!!


桶太鼓は、「タガ」の役割がとても重要なんです。


見てもらってわかる通り、

カタチが保ってているのは
「タガ」がしっかりと締めてあるからです。


だから、緩んでしまったタガを
もう一度しっかりと締め直しをしてあげることで

実は、見た目だけじゃなくて
「音」も良くなります。


昔から人の心にも例えた言葉で
「タガをしめ直す」という言葉がありますが、

緩んだ気持ちを引き締めるという
意味と同じですね!


人の心も、太鼓も
タガを締め直すことで“シャキッ!!”とします(^^♪



さて、わたしの心は未だ
ゆるみきったタガのようになっておりますが(笑)


少しずつ、締め直して
気持ちあらたに頑張りたいと思います(^^♪


太鼓と同じように、時にタガが緩むことは
ごくごく自然の事なんでしょうね( ;∀;)

そんな自分を許してあげましょう
今日もステキな一日を(^_-)-☆



2017年9月15日金曜日

持つ喜び、見てワクワク!そして愛着へ(^^♪

こんにちは、六代目彌市です(^^♪

今日は最近ご質問の多い
桶太鼓の皮ふちの塗り方!

これについてご紹介したいと思います♬


確かに、これ洋服のコーディネートと同じで

個性も出ますし、
塗り方一つで全然イメージも変わる!!

お陰様で様々なご要望がいただけるので
私達もいろいろ試せて面白いです!



さて、まずは
一番オーソドックスなタイプですね♬



今回は皮ふちの塗り方ですので、

そこを注目くださいませ~


少し前までは、
この標準的な黒ふちか、
または全く何も塗らないか

この2つに1つしか選択肢がありませんでした。


それが、

いや、本当にふちの角だけ塗ってほしいとか、、、↓↓↓





いや、ふちだけだと
ちょっと寂しいから裏側からふちだけにしてほしいとか↓↓↓




胴が赤なので、

黒いふちじゃなくて、胴と同じに
コーディネートしたい!!とか↓↓↓





更にさらにこんな感じのカスタムまで!!!





要するに、

お蔭様でみなさんのご要望うかがている
うちに何でもできるようになりました(^^♪


私、桶太鼓って本当に面白いなって
思うんです。


だって、桶太鼓って
長胴太鼓とかと違って「個人」で持てる太鼓じゃないですか♬


だから、自分だけのオリジナル!

毎日洋服を楽しみにコーディネートするような感覚で


自分だけのこだわりを
太鼓に反映できるんですね♬


ひと昔前までの太鼓の概念というのは、

・叩くことが楽しい
・打てることの喜び


そこから私は

叩くだけじゃなくて、

・持つことの喜びだったり
・見てるだけでもワクワクしたり
・そこに更に愛着を感じてもらえるようになること!

そんな新しい楽器としての価値が
創造できたらもっともっとみなさんに喜んで
もらえるんじゃないかなって思ってます(^^♪


さて、今日も
4尺桶の大物が2台も私を待ってますから

お仕事がんばります!


今日もステキな一日を(^_-)-☆







2017年9月14日木曜日

なぜそれが今できてるのか?

こんにちは、六代目彌市です(^^♪

9月も中旬、

まだまだ愛知の日中は30℃を超す
暑さが続いておりますが、

それでも朝晩はめっきり涼しさを感じられる
季節になりましたね~♬

秋は大好きです(^^


さて、今年は
年明けからここまで本当に突っ走ってきて

今、ようやくホッと一息しています。

さすがに、脳みそも身体も
フル回転ばかりだったので、

現在私の思考回路は
完全に停止しています(笑)


よって、

こういう時は、時間がいくらあっても
ブログも書けないし、大好きな本も読めません( ;∀;)

とにかく、ボーーーーとしろと
本能で脳みそが要求してきます(笑)

逆に、こういう時は
映画を観たくなるんですね、、、

今、ドハマりしてるのがアメリカのテレビドラマ
『24』です(笑)

疲れてるのにも関わらず
深夜まで続きが気になって観ちゃうので、

結局寝不足です(笑)

そんなグ~たらな日々を過ごしてます(^^


みなさん、いかがお過ごしでしょうか?


さて、

今日9月14日は、
とても大切な日なんです。


今日は、秋田伝統工芸士
五十嵐さんの一周忌です。




はじめて五十嵐さんにお会いしたのは

2年前のちょうど今頃の時期でした。


それまで、三浦太鼓店の桶のほとんどを
この五十嵐さんが作ってくださっていたんですが、

ある会社を通して
私達は桶を入荷していたので、

いったいどこの誰が作ってくださっているのか???

長年知らないままだったんです。


それが、不思議なことに
この桶職人にどうしても会いたい!!

そう強く思った瞬間に
運命が動き出したんですね。


東北の桶職人という事だけは
分かっていたので、

とにかく、ネットを使って
調べに調べて、桶職人リストを作って

順番にしらみつぶしに
会いに行って探してみよう!

そう思って準備してたんです。


そしたら、なんとあるキッカケで、
突然誰が作ってくださってるのかが
分かったんですね。

すぐに判明したお名前と
自分が作ったリストを照らし合わせてみると

一番最初に
訪れてみようと思ってた方のお名前だったことにも

とても驚きました。

五十嵐さんとの出会いは
『奇跡』そのものです。


私達、桶については
いろいろ試してきたんです。

伝統的な製法にこだわらず
何かそれに代わるモノで
代用できないか???

全国的にどこを探しても
桶職人さんは超高齢で後継者もいない状況は

分かっていたので
何とかそれを打開する方法を
ずっと模索していました。

でも、

そんないろんなことを
試して気付いたことがあったんです。




それは、

不思議な事に何となくカタチは同じように
桶っぽいようなモノが作れても、

『音』が全然ちがうんですね。


五十嵐さんの作ってくださった桶の『音』は
不思議なほどにその音が活きていました。

私達は、常々何よりこの『音』を
大切に太鼓作りをしています。

どんなに美しい仕上がりでも
『音』が活きていなかったら、

それは私たちが考える太鼓ではありません。

逆に、どんなに見た目や姿が
美しくなくボロボロであっても

『音』が活きていれば
それは太鼓として立派な役目を果たしている事になります。


ちょっぴり難しい言い方ですが
それが私が確信する太鼓の『本質』です。


『太鼓』=音


そう、太鼓作りと言うのは音作りなのです。


この人が作る桶は、
その『音』が活きている。

その事に気付いた瞬間に、
どうしても私はこの人に会わなければ
なりませんでした。


理由はカンタン。

その『音』を守りたいから。

ただそれだけです。


今、目の前にあるこの音を守るためには
自分たちでこれを作れるようにならなければならない、、、


それが、私を
桶作りへと突き動かした情熱です。


その事に五十嵐さんは気付かせてくれたんです。


だから、私にとっては神様のような存在です。

2年前に直接お会いして、
桶づくりを教えてほしい、、、、

そうお願いしましたが、
残念ながらその時すでにお身体が悪く、、、

私の願いは届くことなく
1年後にお亡くなりになってしまいました。

それから1年が今日です。


五十嵐さんには桶作り直接習えなかったけど、

私にはもう一人大切な桶作りの師匠がいます(^^

私に、直接桶づくりを教えてくれた
大切な大切な師匠です。




五十嵐さんが桶作りが
できなくなってから、

綱渡りのように何とかここまで
できたのは、この師匠の存在があったからです。


去年1年で自分で100台作りました。

今年は今の時点で100台を超えています。


そんなお蔭様で忙しい日々を過ごす中で
私は、とても自分勝手なので
時々自分がどうして今それが“やれる”のかを

忘れてしまう事があるんです。


出来るようになった自分ばかり
中心に考えてしまって、

大切な方々のことを
時々忘れてしまうんです。

情けなくて涙が出ます。



なぜ?今それができるのか?


なぜ?今それができているのか???


私自身は今なぜここに
存在できているのか???


そういう人として大切な事を
絶対に忘れて行けないんだと、、、、


そして、

感謝のこころを忘れずに
私にできることを考えて行く。


五十嵐さんは最後に
こんなメッセージを与えてくださいました。




修得したその“技”は
あなただだけのモノじゃない。

その“技”を使って
広く世の中に役立てる人になって欲しいと、、、


五十嵐さんとの約束は、

私は必ず果たしたいと
今強く感じています。


生きるための“勇気”と“自信”を
五十嵐さんが私に教えてくれたから。




まだまだあなたのような
すばらしい桶は作れませんが、


私の中には
五十嵐さんのその“音”が
ずっと鳴り続けています。




今日も感謝。

明日も感謝。


ずっと感謝。


本当にありがとうございます。

2017年9月2日土曜日

想いをカタチにするデザインのチカラ。

こんにちは、六代目彌市です(^^♪

9月に入って朝晩の風が突然
涼しくなってきましたねーー!

ようやく長い夏から
秋風を感じる季節になってまいりました(^^♪

みなさんいかがお過ごしでしょうか

9月10月11月と
これまた秋のイベントシーズンで
これから益々忙しくなりそうです(^^


さて、

そんなイベントシーズン前は
お蔭様でお仕事の依頼も重なってきまして~

今月納期の仕事が
まだまだ山積みなのです( ;∀;)


さて、

そんな今日は突然一通のイラストと共に
メッセージを頂いたお客様の
打二六-DANJIRO-をご紹介します(^^)/


三浦さん、打二六-DANJIRO-に
こんなデザインを入れたいのですがって↓↓




おお!

なるほど!!

「打つ」!!!

打二六-DANJIRO-に持ってこいの
また太鼓ならではの一直線の想いが感じられる

イラストですね!!


ただ、

正直このまま太鼓にデザインするには
少し難しいというか、、、

デザインという観点で捉えると
もう少しこちらで手を加える必要がありました。

そこで登場するのが、

現在当店のデザイン担当たくちゃんね!!




この送られてきた1枚のイラストから

お客様の想いだったり、
伝統としての太鼓だったり、
三浦太鼓店としてどうしたいか???

なんてことを重ねて
書き下ろしてくれるんですね!


そして生まれたのがこのデザイン!!↓↓↓





たくちゃんが凄いのはね、

ただ単にかっこいい「デザイン」だけしてるんじゃない所。


塗装のことや、現物の太鼓を見ながら
微妙な大きさやバランス感覚を大切にしながらデザインしてくれる♬




だから、

パッ!!と

作ってくれたデザインを見た瞬間から
完成イメージが湧くんですね!


そして完成した太鼓!

見たいですよね(^^)/



これが、


こうなりました↓↓




片面には巴紋ね!




早速、お客様から
感動のメッセージと共にお写真送ってくださいました!





私達の太鼓づくりの本質、
一番大切にしている所は「音」です。


だから、デザインというのは
私達にとっては「付加価値」なのです。


でも、デザインのチカラが
新たな太鼓の可能性を広げてくれるのは
間違いないと思ってます♬


そう考えると
まだまだやれることがたーーくさんあって

ワクワクしてきますね(^^♪


さて、
今日もそんなワクワク太鼓を
作って楽しみます!

今日もステキな一日を(^_-)-☆