2017年2月11日土曜日

桶太鼓に「タガ」がなぜ必要なのか?教室では教えてくれない太鼓のお話。

こんにちは、六代目彌市です(^^)/


新たに、私のひ・み・つ基地( ;∀;)

桶作り専用工場が稼働して数日が経ちましたが


やっぱり環境って大事ですね~!!


場所が広くなって、

道具も整理整頓できただけで、



はかどるはかどる(^^)/


ここからスピード感上げて

さらに桶づくり頑張りますよ!!



さて、


しかしながら、相変わらず滋賀県から

“竹”が届かず( ;∀;)


肝心かなめの“タガ”がはめられずに、

待ちぼうけしている桶がドンドン溜まってきました~( ;∀;)




早く、この子たちを完成させてあげたいのですが、、、

こればかりはどうしようもない(涙)


もうかれこれ2か月以上の竹待ち状態が続いて
さすがに困り果て、、、

いつもと違うルートでなんとか竹を入れてみたんですが、、、

なぜか???

編んでいる途中でポキポキと簡単に折れちゃうんです〜(涙)

竹とともに私の心も折れました(笑)




なんだからここまで試練が続くと
それすら何か試されているような気がしてきましたね(笑)

こればかりはどうすることもできないので
焦らずやれることをきちんとやる!

頑張ります♪( ´▽`)


さて、さて

でもね、よく考えてみてくださいね!

ここで、ひとつの疑問が浮かびませんか???



そもそも桶太鼓にある「タガ」って

なんで必要なんでしょうか???


そういうちょっとした疑問を

突き詰めたくなるのが、どうやら私の性格なようです(笑)


と、いうことで

やってみましたよ~!!


過去にいろいろとね~!


こんな感じ↓




左から

①たがなしのストレート

②たがなしのふくらみあり

③たがあり

④たがなし塗装あり




こんな様々な桶を作っては叩いて、


その「音」がどう違ってくるのか??


ひたすら検証検証を繰り返してきたんです。






そしてね、


その時はすぐに分からなかった答えも

今こうして自分が実際に桶胴を作るようになって

やっと、答えが見えてきたことがあるんです。


それはね、

面白い動画撮りましたから見てみてください↓




すごいでしょう!

これ、

実は「タガ」をはめる前の桶の胴なのです。

こんなにグニャグニャにたわんじゃうんですよ〜


でもね、

ここからタガをきつくしっかりと締め付けることによって

胴は強度を増し、どれだけ押しても
たわみません。




ここからが大事。

じゃあ「タガ」は単に胴の強度をつけるために
つけているのか?

ってことです。

もちろん、それも一つの正解ですが、

桶作りをするようになって、

この「タガ」がもっと太鼓にとって大切な
意味があることに気づいたんです。

それは、「音」。


先のグニャグニャ桶に
皮を張ってみたんですよ♬

そしたら、どうなったと思います?

太鼓は、皮を叩き胴体がそのエネルギーを
“受け止める”ことによって“良い音”が生まれます。

だから、

タガがはめられてしっかりとした胴は、
その大きなエネルギーを“受け止める”準備ができてるってことです。

伝わりますでしょうか?

逆に、

タガがはめられずに、グニャグニャの胴だと

叩いたエネルギーが受け止めきれずに
「音」があちらこちらへ逃げちゃうんです。

だから、芯のある良い「音」が生まれないのです。

昔からいろんなことを試してきて、
昔ながらの方法で作られた桶が一番音がいい!

ということは分かっていたので
伝統的な桶作りを習いはじめたんですが、


その本当の意味に気づいたのは、
最近のこと。。。


昔から、

“タガを締め直す”
“タガがゆるむ”

などと、人の心のあり方を
タガに例えて表現されていますが、

まさに、そういう事なのです!

太鼓も人も、
「タガ」が緩んだままでは本来のパワーを発揮できない!

という事ですね♪( ´▽`)


よっしゃ!

今日は、太鼓のタガは締められませんが

代わりに、

自分自身の「タガ」を締めなおして
頑張ります!

今日も素敵な1日を♪( ´▽`)