2016年3月23日水曜日

どうする!?日本!伝統の灯を消さないために・・・

こんにちは六代目彌市です(^^)/


三浦太鼓店、桶づくりプロジェクトもここまでは
順調に来てます~

まだまだこの先にある壁もありますが、

一つずつ克服すべく、伝統の“知恵”を学びに

今、各地の桶屋さんに行こう!

そう考えています。




そんな日々を送っていたら、

先日BS-TBSさんの“こころふれあい紀行~音と匠の旅”

という番組取材を受けることになり、


太鼓作りの話だけではなく、桶職人を含め

現在抱えている日本の伝統文化継承の問題を話しました。



そしたら、やっぱりみんな抱えている問題は

同じだったんです!!


小豆島にある“ヤマロク醤油”さんという醤油蔵。


これまた奇遇にも創業が当店と同じく150年を迎える

醤油蔵。



先祖代々この醤油の味を守り続けているのも、そう杉の大桶なのです。


醤油仕込みの桶の寿命は100年から150年だそうです。


現在使っているほとんどの桶が、戦前に作られたものばかりで

あと50年持つかどうか…



そして、現在この大桶を作れる職人が、

日本で1社のみになってしまったそうです。



多くの企業が現在コストに合わない木桶での製法をやめ、

安定と利便性をとるあまり、プラスチックでの醤油作りに移行してしまっているそうです。



現在、木桶を使った“天然醸造”にこだわって製造しているメーカーは、

味噌、醤油蔵の全体のわずか“1%”以下だそうです。



ここ、岡崎名産の八丁味噌さんも

そんな古くからの伝統を守り受け継いでくださっている貴重な企業です。



現在のこる1社の桶屋さんも高齢で、

これから先、この味と本質を守り続けるために


醤油蔵自らが立ち上がって“木桶職人復活プロジェクト”というのを

立ち上げ、自分たちで末代まで守り抜くための技術を継承しようと

努力されているという話を聞きました!





これは、単なる職人の“こだわり”では決してありません。



“本物”を知るということは、ものごとの“本質”を知るという事。


“本質”というのは、何が本当に大切なことかを知るということ。




本物であるということは、何も特別難しいことを言っている訳ではなく、


自然と共にはぐくまれた知恵を、私達人間が最大限活用し


共に生まれた“芸術”だと私は思います。





今、私達だけではなく


本当に多くの日本の文化が大げさではなく秒単位で失われていっている。。。



そんな気がします。




いよいよ行政もこういった現状に本気になって

いろいろと取り組もうという姿勢はあるようで


先日も、文化庁から伝統芸能継承のアンケートが当店にも届きました。



伝統技術を守るために、助成金,補助金システムや

いろいろな事を考えようとされてるようですが、



歴史や知恵は“お金”で買えるものではない。


本気で守り、残す気があるのであれば
お金を出す代わりに、あなたがそこへ修行に行きなさい!と

私は言いたい。


知恵を継承する唯一の方法は、“人から人”へなのです。



“小豆島木桶職人復活プロジェクト”と題して、

ヤマロク醤油さんのサイト内で紹介されてますので

ぜひこちらをご覧いただきたいですね!






そして、ぜひこの醤油をお取り寄せしてみてください!


私もすぐに頼みましたよ(^^


杉の香り、蔵の香り、自然が生み出す“本物の味”を堪能できました!




さて、今日も桶づくりがんばろう(^_-)-☆