2015年10月29日木曜日

我が家は太陽光発電(^^)/実は、人間もこれ使う事ができるんです!そのコツは!?

こんにちは、六代目彌市です(^^)/


昨日は、偶然と偶然が重なり、

2012年ライブ依頼チームを離れていたメンバーが

一同に集結(^^)/


それぞれ、結婚、育児、新しい挑戦・・・・

若さが売りのチームであゆんできたので、

その分、環境の変化も激しく。。。



ずっとずっと一緒でいたい、

そんな願いは叶わず、一緒に過ごせる時間はいつも一瞬で・・・



一人ひとりの顔見るたびに、いろんな事を思い出し
今でも胸が熱くなりますね泣






さて、熱くなるのは胸ばかりでなくお日様!


そう太陽☀
今日も雲一つない気持ちの良い、秋の青空です^^



今年6月に完成した我が家は太陽光発電を利用しています^^;


みなさんのご自宅も太陽光利用されてますか???






お陰さまで、2世帯住宅オール電化なのですが
未だ電気代というのを払った事がありません^^;


逆に、余った電力を売りお金を頂戴しているくらいです!



すごいですね~



太陽って☀



みなさん当然ご存知ですよね!
太陽や熱というのには、大きなエネルギーが存在するという事を!


太陽だけではありません、


風力、水力、この宇宙や自然界には

様々な“エネルギー”というものが存在し、


私たち人間は、そのエネルギーを大いに活用に生きているのです。



そんな事、あらためて大きな声で言うまでも
全然ないのですが、


日々、日常的に自然のエネルギー活用が

あらゆる場面でおこなわれているという“事実”がありながら



私たち、人間個人ではその“チカラ”の活用を
まだまだできていないのです。


伝わってますでしょうか・・・


どういう事かと言うと、

水力、風力、熱力をエネルギーに変える事ができるように、



私たち一人ひとりの人間も、

自分自身でそのエネルギーを感じ、パワーに変える事ができる!


と、いう事です(^^♪




人間も、太陽光のように、自然のエネルギーを吸収し活用できたら

そこから更に大きなエネルギーが生まれるのです。



電気のチカラ、太陽のチカラ、自然のエネルギーというのには

“具体的”な恩恵を受けてますからイメージしやすいですよね。



でも、一方で



空気を感じて~、とか


うーーん例えば気を集めて~とか



言い出した瞬間に、なんか“うさんくさい”!



ってなりません?



そうではないのです^^;


決してうさんくさくなんかありません。


日々、太陽光で発電しているように


目に見えないエネルギーというのは
確かに存在しているのです。


その事実に気付くかどうか・・・


その事実を感じられる“アンテナ”があるかどうか


ただそれだけです。



太陽光発電で言うなら太陽光パネルがその“アンテナ”の役割。



いくら太陽のエネルギーを活用したくても

パネルがなければ発電してくれませんよね!



太鼓の音だって大きな大きなエネルギーです。



“音”というは“空気”の振動です。



そう、空気は目には見えません。


でも、私たちはその空気を吸って生きてますから

確かにそこに必ずあるものですね。


だから、目には見ることができませんが


この空気を最大限活用する!


そんな意識という“アンテナ”があると、


結果より多くの空気を活用でき伝わる“音”がうまれます♬





コツは、ただひとつ。


“感じる”というアンテナを自分の心に立てるだけ。


太陽の光には大きなエネルギーがあると気付いた
人間が太陽光発電を開発したように、


みなさんの心の中にその気付きを!


ぜひ挑戦してみてください(^^♪





2015年10月28日水曜日

望む未来を手に入れるためには、“勇気”じゃなくて“無邪気”さを。

こんにちは、六代目彌市です(^^)/

雨上がりの青い空。

雨のお陰で少し寒さも和らぎ、今朝は幾分あたたかな朝でした^^;


走り始めて1ヶ月がたち、トータル120キロを超えました^^;

思いつきと勢いではじめたランニングも、

今ではお陰様で、京都木津川フルマラソンへの参加も決めちゃったし、


そこでサブ4と言われる4時間を切って完走するという
自分なりの“目標”が生まれ、


“夢”実現にむかって走り続けています^^;



もともと、走るのなんて大嫌いでしたよ~(@_@。


中学、高校でも短距離も、長距離も本当に遅くって・・・



でも、少しずつ体力がつき


少しずつペースも上がってくると、楽しくなってきます(#^.^#)


誰と競うわけでもなく、自分自身との約束。

がんばります^^;



さて、昨晩は零~ZERO~のチームミーティング。



大切な節目のときや、ここぞというタイミングで

必ずおこなってきた会議。



この日ばかりは、バチをペンに持ち替えて
メンバー一同真剣に話し合いをします^^;




どんな会議をしてるか?ですって?笑


気になります~?



意外と、超~マジメに真剣な話し合いをします^^;


今後の方向性だったり、過去の反省だったり、

あらたにチャレンジしたいこと、


また一つ一つのイベントに対するテーマを考えたり・・・



私たちは、どんなに小さなイベントであっても

どんなに大きなイベントであっても必ずそのイベントに対して


メンバーで話し合って“テーマ”を作って演奏に臨みます。


その場その場で自分たちが求められる事、

喜んでもらえるためにはどうしたらよいか・・・

自分たちの届けたい音がより伝わるにはどうしたらよいか・・・



たった一度限りのそのライブ“空間”を大切にします。



そんな話し合いの中で、

零~ZERO~は、自分たちの“やりたい”と思った事を“カタチ”にするチカラがある。


あるメンバーがこんな事を言いました。



確かにそうかもしれない。。。


好き勝手やっているような私たちかもしれませんが、

不安や恐怖といつも闘い続けてきました。


舞台に立つ以上、

人の評価や、意見や声、


反省や失敗というのは消える事は絶対ありません。



それでも、自分たちが望む未来を手に入れ“カタチ”にできてきたのは


私たちに“勇気”があったのではなく、


子どものような“無邪気”さがあったからじゃないかな・・・



ふと、そんな事を感じました。



いくら勇気があっても、やっぱり怖いモノは怖いし、

真剣に戦っている以上失敗はしたくない。。。



そうして、結局その一歩を踏み出すことができなかったら

次の新しい世界や、自分たちの望む未来へ近づく事なんか

一生できません。



勇気すら必要ないほど、何事にも捉われることなく


ただただ、自分達自身を信じて子供のように無邪気に何でもやってみる!


結果は確かにうまくいく事ばかりじゃないです。


むしろうまくいかないこと、失敗すること、反省することの方が
圧倒的に多い。



それでも、失敗しても何があっても

また同じように無邪気に何でもやってみる。



人は、大きな失敗をすると、その恐怖から
次の一歩が踏み出しにくくなりますが、


私は“成功”の反対というのは“失敗”じゃなくて“行動しないこと”

だと思っています。



どんなに大きなチャレンジをし、どんなに大きな成功や失敗を経てもなお

忘れず無邪気に突き進めるメンバーに出会えたことが


私の人生の最大の宝なのかもしれない。



チャレンジした先にある“失敗”というのは、財産です。



そんな零~ZERO~は2004年11月3日が誕生日。


もうすぐ12年目に向かっての新しい挑戦がはじまります^^;


まだまだ夢の途中。


望む未来を手に入れるためには、“勇気”じゃなくて“無邪気”さを。




今日も素敵な一日をヽ(^o^)丿

2015年10月24日土曜日

残り10分1点リード!守りに入った瞬間に攻められる・・・

こんにちは六代目彌市です(^^♪


今年もこの季節がやってきました!
第7回佐久島太鼓フェスティバル(^^)/


今年は天気よさそう!かな^^;


場所:佐久島大浦海水浴場特設ステージ
あさって10月25日(日) 10:00~14:30

入場無料です!


みなさん遊びに来てね~(^^)/



よって、三浦太鼓店は今日の午後から
明日1日と臨時休業となります(#^.^#)


ご迷惑おかけしますがよろしくお願いします。



島には伝統の佐久島太鼓保存会の方々が演奏!

これが毎年とても楽しみなのです^^;



伝統を受け継ぎつなぐということは、
決してたやすい事ではないですね。

少子高齢化と言われる現代では、

後継者問題などさまざまな要因が重なりより厳しくなっているようです。



私は、こうした伝統を“守る”ためには

あらたな時代にあわせた“変化”が必要不可欠だと感じています。




“伝統”というのは普遍的なもの、変わらぬもの、変わってはいけないもの・・・


一方で、


世の中や社会というのは変わらぬ伝統とは対照的に、

激動しています。


そう、大きく変わっているということです。



これこそ、伝統と現代をつなげることが難しい
一番の要因だと感じています。


では、どうしたら良いのでしょうかねーーー


私たちは、つねづね“伝統”というのは守りそして“創る”ものだ


そう捉えています。


残念ながら“守る”だけでは“守る”ことすらできないのです。


サッカーの試合なんかで例えると、


1点リード残り10分、そのリードを守り切ろうと
守りに入った瞬間にやられてしまう・・・


そんなシーンよくありますね^^;


守るため、守りきるためには→攻める必要があるのです。


これが伝統を“創る”(せめる)という考え方。



先にも言ったように社会、時代、現代というのは激変しています。


人々のニーズも社会環境そのものも変化しているのです。


だから、そういう時代に合わせた変化を恐れず、

さらにその先のニーズを創ってやろう!


そんな想いです^^;


そうそう、先日訪れた愛媛県のお客様、和達さん!




当店オリジナルの三六-SABUROKU-や

今年に入って2尺6寸の打二六-DANJIRO-もご購入いただいていました(^^)/




もともと、この2尺6寸打二六-DANJIRO-は、
長胴に負けないパワーのある音と低音を目的に作り、

ガッツリ据え置いて叩けることを目指して作った太鼓です。


それを、なんと和達のみなさんは
もちろん据え置いても使っていただいてましたが


担いで見えたんです(@_@。




おどろき~!!!!!!笑



これには、さすがに驚きましたね^^;


さっそく、うちの朝倉にチャレンジさせて
担ぎ方を教えてもらいました^^;


さすがに重量感があるので、
担ぐストラップまでもご自身たちで厚くクッションをいれ

工夫されてました^^



いや~、



これは正直おどろいたというより

嬉しかったですね^^;



自分たちの提案した範囲と想像をこえて

太鼓の可能性を広げてくれていたことに感動しました(^^♪




新たな事に挑戦し創造する精神は、

作り手だけでは育たない、、、、


そんなことを教えていただけた貴重な経験となりました(^^


和達のみなさん心から

ありがとうございました!!!






2015年10月23日金曜日

世の中に必要とされる人、そうでない人。必要とされるモノ、そうでないモノ。いったい何が違うのか・・・

こんにちは、六代目彌市です(^^♪


長きにわたる密着取材がようやく終わり、
緊張感から解放(^^


放送は12月4日だそうです(^^

零~ZERO~の練習や
四国視察にまで同行くださいましたが、

これだけたくさん撮っていただいても10分の番組(#^.^#)
これも大変なお仕事ですね~

NHK教育テレビ、小学校教育の道徳番組
『オン・マイ・ウェイ!』。


ネット配信も同時にされるそうですので
改めて放送時間などご案内させていただきます(^^♪







さて、今日はそんな取材でお話をさせていただく中で
あらためて自分自身の考えを振り返る
良い機会を与えていただく事が出来ました。


今回のテーマは『伝統』。


つねづね、日々の仕事を通して
向き合い、考える大きな大きなテーマなんですが、


みなさん伝統って何だと思いますか???



言葉で言うのはかんたんですね。


伝統文化、伝統芸能、伝統的・・・



一言で言いあらわせない様々な要素が
重なって“伝統”は存在するわけですが、


一つ言える事は、積み重ねられた確かな“時間”が存在するという事です。


その重ねられた“時間”というのは、

決してお金で買う事はできません。



今年で創業150年の三浦太鼓店も、

じゃあ150年という時間、歴史が欲しい!


そう思っても、どれだけ高い金をだしても時間や歴史は
買う事はできませんよね。



積み重ねられた“時間”というのが“伝統”という言葉の

大切な要素であることは間違いありません。




では、どうして積み重ねられてきたのか?



ここに視点を向ける事が私が
大事なことだと感じています。


受け継がれるモノ、大切にされ、守られてきたモノ



そういったモノには、受け継がれる、守られるべき“理由”が
存在します。


逆に言うと、守るべき本質のないモノ、価値のないモノというのは

受け継がれないということです。



さらに、今日はその先の深いところまで
お話しすると、



ただ単に本質があり、良いモノというだけでも


“伝統”となり、守られる理由にならない。。。


そうも感じています。



ちょっと難しい話かもしれませんが^^;



かんたんに言うと、


いくら素晴らしいモノ、価値のあるモノであっても


世の中に必要とされなければ、存在していないのと同じ。



という事です。



例えば、人。


どんなに能力が高く優秀な人であっても、

周りの人との調和が欠けていたら、人から憎まれ、嫌われてしまい
その人の存在や高い能力すら必要とされません。



私が日々生み出そうとしている活きた音と言うのは、

人と人、人と自然を調和した音なのです。




積み重ねられた“伝統”というモノから

私は、技術や能力だけではなく


こうしたいろんな事を学ばせていただけるのが
本当に幸せだと感じています。




人に寄り添い、自然に寄り添い、調和していくことこそ


現代の世の中にとってとても大切な事かもしれませんね^^;




今日も素敵な一日をヽ(^o^)丿


2015年10月21日水曜日

ヤンキースのマー君の肘も、太鼓の音も大事なところは実は同じ!?

こんにちは、六代目彌市です(^^♪


秋の祭りシーズンで、
各地で祭りの音色が聞かれる今日この頃ですね~


昨晩は、そんな今週末に秋祭りが行われる

安城市は、桜井神社東町の練習にお邪魔してきました(^^♪



今回の一番の目的はコレ!!





これは、この地区特有のチャラボコ太鼓演奏に使用する

コンコロ太鼓と言う三河地域特有の太鼓に会いに行くために伺いました(^^



実は、この太鼓


三浦太鼓店、初代三浦彌市作の太鼓で

2年前に張替修理をさせていただいたとき、
その胴内の記録からその事がわかりました。


明治40年9月

108年前に当店で作られた太鼓です。



2年前に修理させていただいた際に、
その太鼓の仕上げ、完成度の高さに驚き

これは、きちんと記録で残さねばと
写真を何枚か撮っていた思い出の太鼓です。


私が何に一番驚いたのかというと

コレです!





分かりますか??


この太鼓を皮を外して真上から撮った写真。


これは、職人である私たちにしか
分からないマニアックなお話かもしれないですが、


太鼓にとって命の“音”につながるとても大切なことなのです。



この写真がいったい何を撮りたかったかと言うと、


それは太鼓の“歌口”の部分。



歌口(うたくち)ってみなさん分かりますか?


皮を張った状態では太鼓の“ふち”とも呼ばれる部分。



この歌口の作り方がとても、美しくかつ

音作りへの職人魂を感じるこだわりを強く感じる仕上がりだったのです。





では歌口とは、一体太鼓にとって
どのような役割を与えてくれるのか?



人間の骨で例えると“関節”みたいなものです。


骨と骨をつなぎあわせ、スムーズに動く役割を
担っているのが“関節”ですが


この歌口も同じく、太鼓の皮と胴をスムーズに
つなぎ合わせ、そしてより良い音へつなげる大切な場所なのです。


逆に言うと、この関節にあたる“歌口”の作り方が悪いと

良い音につながらないのです。


皮は皮、胴は胴、バラバラになっている感覚です。


太鼓は胴と皮とそれぞれが上手に一つになって
はじめて良い音がするんです!


伝わりますでしょうか・・・


だから、単に美しく仕上がっていれば良いという事ではなく、

いかに皮と胴とを上手につなぎあわせて最終的に目指す“音”へつなげたいのか・・・



この歌口一つで音作りへの強い“こだわり”を感じることができたんです(^^




そうやって考えると、太鼓と言うのは

皮だけが鳴っているわけではなく、

胴だけが鳴っているわけでもない、



太鼓と言うのは、目の前にある太鼓すべてが一つになって

はじめて良い音を生み出してくれる楽器なんですね!



もしかして、音に違和感をを感じる太鼓があったのなら

この皮と胴が上手につながっていない、、、


そんな可能性が高いのです♪



そうそう、NYヤンキースのマー君こと

田中将大投手も、今回ひじの手術を受けるとニュースになってましたね~


軟骨の除去手術だそうですが、
ピッチャーにとって肘や関節がスムーズに動かせないということは

選手生命にかかわる大問題ですね。




この太鼓に出会った時、

音作りへのこだわり、太鼓に対する想い


初代からしっかり受け取りました(^^



残念ながら週末の秋祭り本番は、

私たち佐久島太鼓フェスティバルと重なってしまって

伺えないのですが、、、、


みなさんにこの地域特有のチャラボコ太鼓の音色を
お届けしましょう♪


極限にまで締め上げられた真鍮製の胴の締太鼓に細い竹バチ、

どこまでも突き抜ける篠笛の音、、


最後尾からでも、それに決して埋もれる事のないコンコロ太鼓の音色♬


どうぞお聞きください。





2015年10月20日火曜日

伝統芸能はなぜバット型のバチを使うのか!?

こんにちは、六代目彌市です(^^♪


今日から3日間、NHKさんが三浦太鼓店にて
密着取材です(^^♪


NHK教育テレビの10分番組ですが、
その10分の為に四国まで来ていただき

朝から晩まで3日間取材です(>_<)

こりゃ~大変なお仕事だな~


12月放送になるそうです!


また詳細決まりましたらお知らせしますね(^^)/




さて、秋のお祭りシーズンで
各地でも祭礼がおこなわれてますが


お祭りの太鼓は、その“音”に各地域の方々が

非常にこだわりをもってますね!


それこそ先日訪れた愛媛の土井のお祭りの方々も
その音にとことんこだわってみえました。


太鼓の音にこだわりを持つという事は、

いったいどういうことなのでしょうか???



太鼓の“音”=言葉でありメッセージ。


音というのは、言い変えればコミュニケーションそのものです。



だからこそ、自分たちのその強い意志を
伝えるための“音”にとことんこだわるのだと感じます。


では、その音。


太鼓そのものの“音”の良さというのは当然必要不可欠ですが

その太鼓を打つ“バチ”!


このカタチからも、その音に対するこだわりが見えてきます。




不思議なことに、伝統芸能の太鼓のバチの多くに

ある共通点がある事に気付きました。



それは、バチのカタチ。




これは、先日訪れた愛媛県土井の祭りの方が
使われていたバチ。







そして、このバチは今週太鼓フェスティバルで
訪れる三河湾に浮かぶ佐久島太鼓のバチ。


現地の人はこれを“ブチ”と呼びます♪

佐久島保存会の三宅さん(^^)


佐久島の方々はこの“ブチ”のカタチと
その叩き方に非常にこだわりを持って見えます。

バチのカタチそのものが、そして

その叩き方によって、自分たちが求める“音”を奏でています。


佐久島太鼓の演奏風景はこちら>>>





そして、こちらは先週もう終わってしまったのですが
岐阜県恵那市串原の中山神社大祭で使われるバチも


同じくバット型のバチなんです!







まだまだ行きますね、


これも先日四国へ訪れた際に伺った、
阿波踊りの方々が演奏で使われると言って

見せていただいたバチ♬




このバチは、先程までのバチと違って

バット型ではありません。



が、!



いずれも同じ共通点があることに気付きませんか?




それは、バチ先端のカタチです。



現代の創作系で演奏されるバチのほとんどは、
先端の角は軽く曲面にする程度です。



一方、ご紹介した伝統芸能の太鼓のバチは、

バチ先端の面積をわざと広くして、


先端の“点”で打つのではなく、当たる面積を広くして
“面”で打ちに行くんです(^^♪


打つというより身体ごとブチ当たりに行くことから

佐久島では“ブチ”と呼んでいると聞いたこともあります。




では、どうしてこのように伝統芸能の太鼓のバチのカタチは
点ではなく“面”で打つことが多いのでしょうか???



私が感じたのは、

“点”で打つと太鼓の“音”そのものはクリアで
綺麗な音色を奏でるのですが、


逆に音色が綺麗すぎて“音”の意志と言うか

強さや主張がないように感じます。


一方、面でブチ当たるその音は、

太鼓そのものの芯のある音プラス、面にあたった時の

アタック音が混ざり、強くその音が主張してきます。




土井の祭りも、いくつもの地域から集まって
隣の太鼓台との距離が近い中、自分たちの音が


隣の地区に負けない音の主張をしようと思ったら

太鼓の音そのものの良さだけではなく、

ああ、


こうしたバチのカタチもとても大事なんだなぁということを

実感しました♪




伝統芸能すべてがこうしたスタイルでは決してないですが、

“点”ではなく“面”で打つというスタイルからも


祭の音に対する想いやこだわりを
まなぶ事ができるなぁと思いました(^^)/


みなさんのところの祭りでは
どんなバチが使われてますか~(^^♪




2015年10月19日月曜日

ご存知ですか?締太鼓の麻ロープ本当の正体を!?

こんにちは六代目彌市です(^^♪


今日は出張で出かけた三重県四日市のお客様のところで、

地元四日市発祥のとんてき!をご馳走になってきました(^^


にんにくと、甘辛ソースが絡み合い
スタミナ付けにはぴったりでご飯が進みましたよ(^^♪


みなさん四日市に行ったら
ぜひ食べてみてくださいませ!




さて、今日は麻ロープのお話(^^♪



最近は、チューニングも容易なことから
ボルト式の締太鼓が多いですが、


昔ながらの太鼓は“麻”で締め上げられていることが
多いですね。


演奏用でも、こだわりを持つグループさんなんかは
ご自分たちでがんばってロープ締めを挑戦されている
ところもたくさんあります!


こんな感じ(^^♪




ぞくにこのようなロープを“麻ロープ”と
呼んでいます。


で、


この麻ロープなんですが、


ご存知の方も多いですが、

国産繊維ではなく、マニラ麻と呼ばれるフィリピン製の外国繊維です。



で、実はこのマニラ麻と呼ばれている麻のロープ、


マニラ麻でもないのです!


“サイザル麻”と言って、

アフリカ,メキシコ,台湾などの熱帯産の竜舌蘭(りゅうぜつらん)の葉の繊維が原料で、
色はマニラ麻のような褐色ではなく白色で強度も劣ります。


そのサイザルを茶色に染めたものを
マニラロープと表記され販売されているロープを
使用されているのです。


一級品の純性のマニラ麻というのは、
質もよく強度が強いとされていますが
現在ではほとんど見かけることがありません。


ちなみに、純正のマニラロープというのは
こちらです(^^




偽装表記では!?と思われますがよく表記をみると、
マニラ(サイザル)という表記がされている場合がほとんどです。


いずれにしてもどちらも国産原料ではなく外国産の原料。


では、そもそも麻というのは
日本では神社仏閣等の様々なシーンで活用されてきました。


伝統的な“麻”はもちろん国産の麻。

麻とは、アサ科の大麻を指します。


天然繊維のなかでももっとも強靱なこの素材は、
かつては国内各地で盛んに栽培されていたそうですが

大麻取締法の施行によって栽培が許可制となってからは
極々限られた地域だけで栽培が続けられるのみとなっています。



現在、大麻の生産免許保持者は全国でも数十人だそうです。


当店でも、地域特有の小〆太鼓を
縫う縫い糸として、この麻を繊維から糸をより使用していますが


マニラやサイザルとは比較にならぬほど非常に高価です。


小〆太鼓用の縫い糸は、この本麻繊維から当店でより合わせて作ってます


こんな感じに一つの糸につくる
繊維を束ねてより合わせると縫い糸になります。



これが本麻縫い糸を使った小〆太鼓の製作風景です(^^




実は、この日本産の本麻を使って
締め上げている締太鼓が存在しています。


先日長野県から来た修理の締太鼓がそうでした。





このロープは、マニラでもサイザルでもない

国産の本麻のロープです。



特徴としては、どこまで強度の違いがあるのかは

正直、私もあまりこの本麻を扱う機会がないので
わかりませんが、


マニラやサイザルは繊維一つ一つが太く硬いのですが、

この本麻は繊維が非常にきめ細かく柔らかいのが特徴で
柔軟性があるんです!



ちなみに、左から純マニラ、サイザル、そして右が本麻ロープです(^^



サイザル、マニラは10メートルでも数千円ですが


本麻のこのロープ!


いったいいくらかわかりますか?



10メートルで約10万円もするんです!


ロープだけで、締太鼓がもう1台買えてしまうくらい高価な品物なんです!

国産麻ロープ


果たして10万円の価値がどこまで
あるのかわかりませんが、


麻ロープと一言に言っても

これだけの違いがあるという事をご紹介させていただきました(^_^)/~





2015年10月17日土曜日

これが祭りだ!四国土居の祭りに参加して見えた祭りの本質。

こんにちは、六代目彌市です(^^♪


三浦太鼓店、3日間ほど本州を離れ
四国へ視察研修旅行へ行ってきました(^^)/



いや~!今回の旅もほんとうに素晴らしい感動だらけでした(^^)/


視察旅行は今回で3回目!


最初は、栃木、仙台、福島、陸前高田へ行き


2度目は、新潟、群馬へ


そして今回は四国は愛媛、香川、徳島への旅でした(^^)/


まぁ~半分は遊び目的ですが、

各地の太鼓屋さんへ伺ったり、お祭りを見に行ったり、

納めさせてもらった太鼓の様子を見に行くことが目的!



今回も、三六-SABUROKU-打二六-DANJIRO-を作らせてもらった
愛媛の和達さんへ行き、徳島では阿波踊りの太鼓保存会の方々とお話を伺い、

愛媛県四国中央市土居の秋祭りに参加してくるという

祭&太鼓づくしいの贅沢な旅でした(^^♪



その時その時の感動が大きすぎて、
まとめるのが大変ですが、

全部一気には紹介できないので
一つずつお話ししていきますね!


まず今回のメインイベントとも言える
土居の秋祭り!





土居の秋祭りは愛媛県四国中央市(旧宇摩郡)土居町で
毎年10月13・14・15日の3日間に行われる家内安全と五穀豊穣を願う祭りで、

この地区16台の太鼓台と呼ばれる山車が集結します!


太鼓台と呼ばれる山車は、幅3メートル高さ5メートル長さ11メートルもあり、

なんと総重量は2トン!!!!



1つの地区で太鼓台を担ぐ担ぎ手は
150人から200人。



そりゃ~2トンもありますからね~

担ぎ手がたくさんいないとびくともしないのです(>_<)



この太鼓台は、まさにその中心にあるのがたった1台の太鼓。


太鼓台の中では、こんな感じで
一人の打ち頭が上から叩きおろして叩きます。



大きさは、地区によって微妙に違いますが、

太鼓台の大きさが決まっているので
それにおさまる最大のサイズで2尺1寸から大きいところでも2尺3寸くらいの

長胴太鼓を使っていました。


リズムと叩き方ははこんな感じ!






バチもいろんなカタチのものが
使われていましたが、やはり伝統芸能。

この三河地区で打ち込み囃しなどでも
使われるバット型のバチに近い形状でした!




今回お世話になったのは八雲神社、上天満のみなさん。


この地区の太鼓の音について
いろいろご相談くださり、

ならば、その求められる音というのが
いったいどういう音なのかというのを


この目で、身体で感じるために伺ったのです。



そして、なんとなんと!

その神聖なる太鼓台の太鼓を叩かせていただける事に!





まさか叩かせていただけるなんぞ
思いもよらず(>_<)感動&興奮MAX!



そればかりか、驚きはつづきまして


なんと地区の方が法被を持ってくるじゃありませんか!


三浦さん、ぜひ一緒に担いでください!と(>_<)


えええーーー!


いいんですか!


喜んで!と


軽い気持ちで担ぎ手となり、急きょ祭りに参加できることになったのです(^^♪



五代目親父ももちろん参加!


八雲神社を出発し、各地区を太鼓打ち鳴らしながら練り歩き♪
河川敷に16台もの太鼓台が一挙に集結していきます!




河川敷に集結した16台もの太鼓台が並んだ姿は壮観!








そして、ただ河川敷に集まるだけではなく

ここから演奏、担ぎ合戦がはじまります!






各地区それぞれの勇壮に担ぐ様、その美しさや
太鼓の音など総トータルで審査があり、優勝を決めるのです。


中でも、一番審査の対象となるのが“さし”と呼ばれる

この2トンもの太鼓台を一気に担ぎ上げる様!


太鼓台は4本の柱で支えられており、
船頭の合図で一気にチカラを合わせ目いっぱい担ぎあげるのです!


私ももちろん、体験しましたのでね!

これがいったいどれだけ大変な事なのか
肌身で実感しましたが、100人以上いても2トン上げるのなんて

簡単ではないいのです!


ご覧ください、これがその雄姿!







途中で、なんどもこの“さし”を決めていきます。


この“さす”行為は危険もともないます。


一気に担ぎあげた太鼓台が、今度は逆に
落ちて来るんです!


言いましたが、2トンもありますから
下敷きになったら大けがです(>_<)


けれども、互いのチカラをつなぎあわせ太鼓台がみごと
“させ”た瞬間は大感動!


河川敷に集結するまでにも途中、沿道の声援に応えながら
この“さし”を何度も決め、


演奏合戦がはじまってからも、何度もこの“さし”に挑戦。


最終的には、みなバテバテで体力を使い果たし

挑戦はするのですが、まったく上げることが出来なくなってしまうんです。


お手伝いさせていただいた上天満さんは、
今回残念ながら優勝することはできませんでしたが、


祭に対する想い、そしてどういう“音”を求めているのか?


ということが、肌身で感じることができ
大変貴重な体験でした。


そして、何より

一番の感動はこちら。



もう審査も終わり、あとは各地域へ帰っていくのですが


最後の最後、それぞれ各地区が1回ずつ“さし”を決めて
帰っていくのですが


先にも言った通り、もうどの地区もバテバテで
2トンの太鼓台を上げるチカラが無いのです。


そこでどうするかというと、
この写真のように各地区の出番の時に


まったく関係ない地区の方々がこの“さし”を
誰かれ構わず手伝いに来てくれるのです(>_<)


言葉にならない“感動”がありました。


言葉で語る事はかんたんな

“チカラを合わせて”とか、“助け合い”とか“支え合い”・・・


その本当の姿をリアルに感じること。


人と人との本当の深いつながりがここにはありました。



太鼓の音を視察に訪れるのが
一番の目的でしたが、正直それより何より


“祭り”というものに対する“感動”が大きかったです。


祭りとは一体なんなのでしょうか・・・


数学的に一つの答えを導き出すことは
できないかもしれませんが、


ただ、今回の参加で感じたことは

祭の中心には“神仏”の存在があるということ。



近年の“イベント”的な祭りと、

こうした伝統的な祭りとの決定的な違いはここにあります。


祭に限らず、伝統と言うのがブレずに存在する理由には

こうした目的となる「核」がかならずきちんとあるからこそ、


それを中心にすべての物事が進行していくのです。



今回の体験は、本当に貴重な貴重な財産となりました。


16台の太鼓台が一斉に演奏合戦を始めたとき、
自分たちの地区の太鼓の音がきちんと聞こえないと

この上手に一体感ある動きにできなかったのです。

至近距離で演奏し合うので、
隣の地区に音が負けていると、自分たちの太鼓の音ではなく

隣の地区の太鼓の音に負けてしまう。


私も担がせてもらったのでその理由が
見えてきました。


いや~、また来年も行きたい!


すっかり祭り男たちと、溶け込んでしまいましたが

足腰や肩はボロボロです笑

最高の視察の旅になりました!

土居のみなさん本当にありがとうございました!




2015年10月11日日曜日

“音を奏でる”ではなく“音を作る”そんな意識がその先につながっていく。

こんにちは、六代目彌市です(^^♪


雨の日曜日の朝ですね~

みなさんいかがお過ごしでしょうか(^^♪



昨日は、午前中は幼稚園創立記念公演

夜は、結婚披露パーティーでの公演でしたが


今日はお仕事です(^^)/


走り始めて、体力だいぶ自身がついてきましたが
それでもダブルヘッダーは疲れますね~



さて、先日こんな太鼓が修理に入ってきました。




この太鼓非常に小さいのです。


口径26㎝高さ32㎝ほどのくり貫き胴。



一見、なにも変わりなく見えますが

この太鼓の胴の材質は、太鼓でよく使う一般的な素材ではなく



おそらく杉かひのきではないかと思うのですが
正直、胴としては使わない材料だけに特定が難しいのです(>_<)





いろんな太鼓がありますね~


地域地域でやはりその地にあった素材を活かした
モノづくりというのは基本的な考え方です。


例えば、ここ地元岡崎は昔から良い石が採れることから

石の産地で多くの石屋さんが存在し、日本唯一の石の専門学校まであります。




この太鼓は、ちなみに鋲打ちの太鼓ではなく

桶太鼓のように皮を調べ(ひも)で締め上げるタイプの仕様です。




修理を終えたこの太鼓は

こんなかわいらしいフォルムになりました(^^♪





片手で持てちゃうくらい小さな太鼓なのですが、
やはり胴が桶ではなく、くり貫きということで

独特の芯と深みのある音色に仕上がりました!


デジタル音源では、実際の心地よい音色が
お伝えできないのが残念ではありますが、

せっかくなので動画アップしてみます(^^♪






どこまでいっても音作り。


結局太鼓は、“音を作る”楽器。


それは職人としての意識ではなく、


太鼓作りも、太鼓を演奏するときも私は同じ意識です。



“音を奏でる”ではなく“音を作る”



だって、音階やメロディーがあるわけではなく

“音”そのものをメッセージであり言葉として伝える楽器ですからね



演奏者であれ“音を作る”という意識が

その先に伝わる音へと必ずつながっていくと思います(^^)/



今日も良い休日を(^^♪