2015年4月26日日曜日

変えられること、そして変えてはいけない事。“今日の太鼓からvol.32”

こんにちは、六代目彌市です(^^)/


ここ数日、春らしいカラッとした陽気で
本当に気持ちの良い日がつづきますね!!


仕事も、睡眠もよーーくはかどりますね笑


さて、今日は新しいデザイン桶のご紹介です!

“今日の太鼓からvol.32”


今日はこだわりにこだわったカスタムデザイン桶太鼓ご紹介します!


今回のお客様、当初からデザインに対する熱い想いがありました。



お名前に“龍”という文字がつくので

自分の名前を龍にみたててデザインできないか?


というお話でした。


確かにそれは面白いご提案だと思いましたが、

文字そのものをロゴ化して龍に見立てることも
もちろん可能ですが、いくら凝ったデザインをしても

デザインが細かくなりすぎてしまっては
もったいないなぁと...


そこで、私は巴の中に龍をデザインするという
ご提案をさせていただいたのです(^^)/






太鼓のデザインで巴というのは
よく使用します。


そして、龍のデザインもやはり
かっこいいのでよくご要望されます


今回はそんな巴と龍をドッキングしてしまえ!

という考えで製作させていただきました(^^)/








赤ボディの中から浮き上がる龍が
とてもカッコよくも渋い仕上がりになり

私たちも、お客様も大変よろこんでいただくことができました(^^)



調べはオリジナルカラーのシルバーで
コーディネート!!




製作期間は最初にお話をいただいてから
5か月近くかかってしまいましたが、


それでもこだわりにこだわった想いが
カタチにできてホッと一安心しております。


太鼓にデザインをすることを
これほどやっている太鼓屋さんは


たぶん他にあまりないですよね。


最初は女性専用の太鼓にデザインしたところから
私たちのデザイン太鼓はスタートしました。



私にとってデザインというのは“遊び心”であり装いです。


太鼓にとって守らなければならない
大切な事がいったい何なのか?



この事がきちんと理解できるようになってから
いろんなモノが作れるようになりました。


表面や装いは、時代のニーズや要望に合わせ
“変化”できます。


そして、その太鼓の中には
決して変えてはいけない本質があります。


これは太鼓に限ったことではないですよね。


この世のあらゆることに、守るべき本質って
絶対にあると思います。


それが変わってしまったら、そうじゃなくなってしまう事。


みなさんの周りにも絶対ありますよね。



私たちが掲げる太鼓の本質とは“活きた音”そのものです。



いくら姿カタチが美しく華やかな太鼓であっても

そこに大切な“音”が宿っていなければ


和太鼓でなくてよいのです。



デザインやカタチの持つチカラも
もちろん素晴らしいです。


そこにさらにさらに、“活きた音”がある。


その“音”は人の心に響く音。


だから想いが音となり伝わるのです。



我々の願う音の響きが、昇龍のごとく
多くの方々のもとへ届く事を願っております。