2015年4月20日月曜日

100年先も伝え続けたい“音”がある。

こんにちは、六代目彌市です(^^)/



静岡県から、やってきた古い太鼓。

太鼓ってみなさん、一見どれも同じように見えるかもしれませんが


私たちからすると、外見をみると

胴体の膨らみや、曲線の削り方などから


およそどこの太鼓屋さんでできた
太鼓なのかという事がわかります。


我が三浦太鼓店、歴代彌市の作の太鼓かな??


と思う太鼓に出会うと


どことなく安心感を覚えます^^;


静岡からやってきた古い太鼓修繕。



今回も、そんな安心感のある太鼓でした。


皮、張替のために外してみるとやはり三浦彌市の銘。

大正五年謹製。三浦彌市作之



大正五年謹製の太鼓。


1916年。


来年で100歳を迎える太鼓です^^




こうした古い太鼓が、いつも私に教えてくれることがあります。



それは、太鼓にとって“何が大切なのか”




モノに溢れる現代という世の中で、


100年先まで続くモノっていったいどれだけあるでしょうか...




これだけ文明や科学が発達し、
めまぐるしく新しいモノが生み出されている世の中ですが


次の時代に残されるモノ、


次の世代に受け継がれるモノ、


次の時代に残るモノ。





残されるモノにはその“理由”があります。


受け継がれるモノにもその“理由”があります。




そして、残るモノにはそのものに“本質”が宿っています。




六代目さん、こうしたら100年続くんだよと
目の前の歴代彌市さんが私に話しかけてくれます。



だから、私もその事にまっすぐに向き合って

やっぱり同じく100年先も同じ音を伝えられるようになりたい。



そう強く思うわけです。