2015年3月19日木曜日

“昔のモノと今のモノ”そこには大きな違いがあった!

こんにちは、六代目彌市です(^^)/


よく、昔はよかったのにな~とか

昔のモノは優れていた!


っていう言葉よく耳にしませんか?



私のような伝統の世界にいると、
太鼓になるものすべてに昔ながらの手仕事を
必要とする場面が多々あるんです。


例えば、
胴や皮を削る“カンナ”の刃だったり、


締太鼓を縫う“麻糸”
麻は繊維の状態から仕入れ糸により合わせ使います。
何十年たっても切れにくく、伸びなくて丈夫です。

麻繊維

繊維から糸をよる




太鼓の皮を縫う際につかう“針”

これも針を手作りしてくれていた
会社があったのですが、現在はなくなってしまいました。


昔の手仕事針は丈夫で長持ち
そして何より切れ味がすぐれています。




こういうモノって私たちの仕事が特別だから
ある事では決してないですね。


みなさんの周り、日常にもありふれていませんか??


ん~たとえば女性なら
台所に立つ機会が多いと思いますが


台所で使う製品だってそういうものないでしょうか・・・


お鍋だったり、食器だったり・・・


漆の食器は抗菌作用に優れていると言われ
衛生的な管理がむつかしい昔の時代でも
そのチカラが役立っていたと言われます。

曲げワッパやすし桶なんかも同じく
衛星面や保管に優れたモノですね。

今なおお酒や味噌醤油を仕込む際にも
この桶はかかすことができません。




何が言いたいかと言うと

昔のモノは良かったよかったとよく言いますが


じゃあ現代のものと一体何が違うかわかりますか?
比較したら分かりやすいです

以下


<昔のモノ>
・漆の器
・銅製の鍋
・木の桶
・麻の糸


<現代のモノ>
・iphone
・ハイブリッド車
・パソコンテレビほか家電製品
などなど



さて、みなさんいかがでしょうか


この2つのモノの違いは
どこにあるかわかりますか?


それは、昔のモノは“自然”を活かし
そこから人間が工夫をして加工しできた製品です。



そして、現代のモノは自然ではなく“人間”が生み出したモノです。



“宇宙自然が生み出したものは永続的で、
人間が作り出したものは持続しない”



これは私の今感じている事です。



今更いう事もないほど当たり前の事です。


だって、宇宙自然というのは何十億年も前から
永続的に存在している大きなエネルギーです。


Iphoneやハイブリッド車、

アップルやTOYOTAという
世界的な大企業、たくさんの資産と技術力


今や世界一と言われるモノであったも
たかだか10数年で壊れてしまう。


この違いがわかりますか?



そして、宇宙自然の大きなエネルギーを我々現代人は
“驚異”と捉え寄り添うどころか“破壊”しようとする。


驚異→破壊→さらに驚異が増す→破壊

この負の連鎖です。



私たち人間も宇宙自然の一部と考えれば


私たちの宇宙、私たちの地球、私たちの自然ではなく

宇宙の中の私たち、地球の中の人類、自然に生かされる私たち。



そういう視点にならないでしょうか。



宇宙自然と寄り添い生きる事が出来れば
その“驚異”は“好意”にかわると私は思います。


自然と寄り添う心があれば、
その永続的かつ莫大な自然エネルギーを
私たち人間は最大限活用できるんです。


TVなどで日々騒がられている
原子力やその他今さまざまな問題となっている
事のすべてに共通していることなのではないか?


と私は思います。




“昔のモノは良かった”



それは、ある意味人類の科学が
未発達であったことが幸いし


天然、自然の大きなチカラを
最大限活用し共存し生きていたから。


自然の大きなチカラを活用する
方法を知っていたから“永続的で良いモノ”となる。


当たり前の事です。


太鼓なんて500年たっても現役という
モノだってあります。


200年300年現役はゴロゴロしています。


それは天然自然のチカラを
最大限活用しているからその“モノ”にその“音”に
莫大なエネルギーが宿っているんです。



“自然の摂理”とは、

自然の持っている逆らえない法則の事をいいます。



逆らえない法則とは何も難しい事ではなく
その法則があると理解し、寄り添い活用できれば


きっとすばらしい世界がもっと広がると
思います。


そして、
“人と自然”も“人と人”との関わりも
同じです。


“驚異”ではなく“好意”をもち
寄り添い愛し合えば“愛に満ちた平和な世の中”になると


信じたいですね。



今日もみなさんの周りが
愛に満ちた世界になることを祈っています(^^)/