2014年2月1日土曜日

音が聴こえる・・・

こんにちは、六代目彌市です(^^♪


あっという間!!!
ほんとうにあっという間に1月が終わってしまい(>_<)
2月に突入しました(^^


相変わらずやる事に追われているので
時間管理も自己責任と思い、与えられた
限りある貴重な時間を有効活用!!!

これが今年の私のおおきなテーマでもあります!(^^)!
なかなかブログもコンスタントに更新できずすいません(>_<)
がんばります!



さて、みなさん何か特技や自信がある事って
ありますか???


わたしは、どちらかというと
いつも不安や心配ごとに押しつぶされ、

こう見えて(^_^.)なかなか自信を持つことが
できませんでした。


これは今もあまり変わらないです(苦笑)


だから、最近ちまたで話題の“ビックマウス”と呼ばれる
サッカーの本田選手なんかは自分からしてみたら
真逆の人間で、とてもうらやましい!


もちろん、たくさんの経験と積み重ねから
“自信”や“自分”というのは生まれるものなので
それだけの経験と時間を積み重ねた
証しと言えるでしょうね



そんな私ではありますが
最近ひとつだけ自信が持てるようになった事が
実はあるんです(^_^.


それは“音”



具体的に言うと“音”が聴こえるようになってきました。



音に対する感覚が尖ってきたことに
最近自分でも驚くほどです。



この感覚が優れてきたことで
二つの事ができるようになりました。


ひとつは、どうやって叩いたら
目の前にある太鼓を最大限活かした音が
引き出すことができるのか・・・


それと、どんな材料をえらべば
自分の作りたい音が作れるのか・・・


このふたつです。


ひとつ目の感覚は、どちらかというと
演奏者としての感覚で、それぞれ
いろんな種類や特徴の違う太鼓を
どうしたらその太鼓がもつチカラを
最大限生かしてあげられるのかが分かる事です。


打ち方もそう、バチの種類もそう、
気温だったり、湿度だったり、演奏する環境だったりします


ふたつ目は太鼓つくりの感覚。
どんな材料を選べが自分が作りたい
その先にある音にたどり着く事ができるのか・・・
という感覚です


太鼓は胴も皮もどちらも
とても重要な役割をしておりますが
特に皮が太鼓の音にあたえる影響は
とても大きいんですね



太鼓になる前の皮、いわゆる原皮は
大きさも質も、厚さもそれぞれ全く異なります

太鼓になる前の原皮



それぞれの太鼓の種類や大きさ
音の要望にあわせて皮を選別していくのですが


自分の目指す音になるべく、皮を選ぶ事が
できなければその時点で失敗なんですね

耳で聞くのではなく、五感で聴く





皮はご存じ牛の皮を使いますが
生き物なので、一頭一頭厚さや特徴、質が違います。


今日はこの太鼓を作りたいと思っていても
自分の作りたい太鼓の性質、音に
合わなければ作る事ができないんです



たぶんこの感覚は、太鼓つくりだけやっていては
たどり着けなかった演奏者としての感覚が
あると確信しています。



皮をさわりながら、実際に完成した太鼓を
叩いて音を聴いているような感覚が
今はあり、実際に作った太鼓は自分のイメージ通りになります。



だから、作り方や工程ももちろん大事ですが
原皮から皮を選ぶ作業は何より大切なんですね(^^


ちょいと困ったことに、
その感覚とこだわりが増すのはいいのですが、

逆に納得のいく皮に出会う事が正直なかなかできなくて
今日はこの太鼓の皮を取ろうと思っても
取れない日の方が多いのです(>_<)




音は知れば知るほど奥深く、
言葉にならない世界もたくさんありますが


きっとどんな世界でも優れた感覚の持ち主は
人には伝えても伝わらない感覚を研ぎ澄まし
自分の世界を表現することで、何かを伝えてくれて
いるのかなぁとも感じるようになりました。



だから、最近太鼓以外の研ぎ澄まされた世界を
例えば、いけばなとか美術館とかに積極的に
興味を持つようにして足をはこんでいます。


とはいえ、太鼓以外の美術品を拝見しても
正直その世界観の深さは何もわからなかったり
しますが(^^自分には自分にしか伝えられない
何かがあるなと信じられるようになってきた今日この頃です(^^