2013年11月25日月曜日

次なる世代へバトンをつなぐ。

こんにちは、六代目彌市です(^^♪


昨日は例の団体ツアー客がご来店くださいました!

今回は、なんと33名!?


親父とふたてに分かれて説明(^^




常に密着しながら仕事しているので
私達は狭い事には慣れっこ(笑)ですが、
さすがに人口密度高かったですね~(^^

これもご縁です!ご来店ありがとうございました!(^^)!


さて、ご縁と言えば
先日修理に入ってきた、岐阜県恵那市串原村の古い太鼓。

張替修理のため皮をはずしたところ・・・



何やら銘が書かれています




胴内には2つの貴重な銘が残っておりました。

1つ目は、

明治38年9月7日 三州岡崎町大字横町
太鼓製造商 三浦彌市


とありました!(^^)!


三州岡崎町大字横町とは、現在の岡崎市本町通りの辺りの事。


立派な花押(かおう)も書かれていました。
➟花押とは、署名(サイン)です。

これが太鼓に三浦彌市の花押



2つ目の銘は、
昭和10年9月にふたたび当店で張替修理をした記録。

昭和10年9月両面張替



岐阜県恵那市と岡崎・・・

一見なんのつながりもないように思いがちですが、
実は!太鼓、祭りという文化から見ると、多くのつながりがあることに気付くんです(^^


その理由は、“矢作川”。


岡崎を流れる矢作川は上をたどれば、岐阜県恵那までたどりつきます



昔の人々は、今みたいにひょいと高速乗ればどこでもいける
という時代ではないので、大きな海や川というのが生活の軸でしたね



恵那市串原村には、伝統芸能中山太鼓が今なお継承されていますが、
この太鼓のスタイル、使う太鼓が三河地区沿岸部で盛んな打ち込み囃子と
とってもよく似ているんです。


たぶんご本人たちはその事はまったく知らないと思いますが(^^



そういう土地や歴史の背景を、太鼓から感じられることも
とても楽しいですね!

ワクワクします(^^♪



今回も、五代目彌市の手で
あらたな息吹が吹き込まれた串原の太鼓。


また次の世代へバトンがつながりました!(^^)!

張替修理を終えた串原の太鼓。