2013年10月23日水曜日

それが太鼓の音を決める!

こんにちは、六代目彌市です!(^^)!



さて今日は、太鼓の“音”に少しせまったお話をしてみましょ!


みなさん、太鼓の“音”って聞いてまず何を想像するでしょうね(^^♪


ど~ん!と響く、低い音

ポンとはぎれの良い、軽快な音

パチパチと弾ける音



太鼓の“音”ってひと言で言っても本当にさまざまな音や種類があります。


私達は太鼓を作る上で、日々一番大切にしているのが
それぞれの特徴や個性にあった太鼓の音を作る事なんです!

太鼓屋なんだから当たり前と言えば当たり前なんですが、

やはり和太鼓は材料も製作するのもあ機械作業ではないので
自分自身の経験と感覚をもとに音を作っていかなければなりません


音を決める要素は一つではありません。


皮の厚みや質、胴の材質や大きさカタチ、張り具合、張り方

そして叩くバチの材質・・・・


と、本当に音に向き合うとたくさんの要素があげられるんですね



その中でも、音を決める大事な要素の一つに太鼓の“皮”があります


乾皮にしロール状にして保管する太鼓の原皮


太鼓の皮は、ご存じの方も多いですが

一部の太鼓を除き主に牛革をつかいます。


ロール状で保管された皮を広げるとこんな感じ!

原皮は大きく畳2畳ほど



これだけの大きさがあればたくさん太鼓の皮がとれる!?


そう思われがちですが全くそうではありません。



厚みがあり硬質なお尻の皮から、繊維質が蜜で張の良い肩の皮

繊維は荒いが独特の音の立ち上がりがある首の皮・・・・


それぞれの部位にはそれぞれの特性があるので

その特性を見極めて、求められる音に繋げて作らなければならないのです



かんたんに言うなら

ど~んという厚みがあり低い音が欲しいのに、

部位と厚みの判断を誤ると、そういう音が作れないという事です



牛肉に例えるならロースやカルビの違い!?みたいな(*^_^*)
感じでしょうか




最終的に仕上げる太鼓が何なのか

どのような目的で使うのか

お客様の求められる音は!?




まだ太鼓という完成されたカタチにならない

この原皮の状態での判断が、結果最終的な音を決めているので

を選別するという作業は本当に命がけです。

     原皮からそれぞれの太鼓に合わせて裁断した皮





それでも出来上がった結果、自分自身で納得いかずに
ダメになることも多々あります



太鼓の音を決める要素は、先にも言いましたが

皮だけではなくもちろん、その他にもいろ~んな要素がありますが



やはり直接叩く部分にあたる“皮”というのは

とてもその太鼓の音を決める本当に重要な役割を持っているという事ですね!