2013年9月20日金曜日

ときは元禄・・・

ときは元禄・・・

そんな言い回しが頭によぎる時代。
元禄元年、1689年にできた古い太鼓が修理でやってまいりました。 


立派な花押も残ってます

今から326年前です。

太鼓の中に当時の太鼓師の銘がしっかり残っておりました。



歴史的に、当時日本の太鼓生産の拠点であった事がわかっている
京都三条天部村の橋村儀兵衛という太鼓師の銘が書かれています。

この太鼓は、地元岡崎の秦梨町にある福正寺というお寺から
先日当店に修理のために入ってきたものです




ケヤキ胴、2尺2寸もある大きな太鼓。

先日リニア開通の話題で東京⇔名古屋間が40分というニュースを見ましたが、
当時の人たちの交通手段はおそらく徒歩。


それも現代のように舗装されたキレイな道ではなく
道なき道を大八車なんかにのせて運んできたのでしょうか

いったい何日かけて・・・



太鼓から放たれるエネルギーがものすごいです

いつも先人はこうして大切なことを
私に教えてくれる気がします



三浦太鼓店:六代目彌市