2016年9月25日日曜日

私にとって100分の1でも、人にとってはたった一つの宝物

こんにちは、六代目彌市です(^-^)

今日は、我が三六-SABUROKU-!
初の福井県まで納品に行ってきました♪( ´▽`)

今回は三六と言っても、ただの三六ではありませんよ!



そう、もみ和紙を使いながら
斬新かつスペシャルなカスタム仕様の
YAICHIモデル仕様のフルスペックの三六!です




ご縁をいただきましたのは、

福井県を拠点に活動される和太鼓チームの
「鼓魂」-KODAMA-さん!

今年、和太鼓の高校全国大会で
みごと優勝された福井農林高校の卒業生の
みなさんが主体で結成された、

まだまだフレッシュですが!

若さと情熱のチーム♪( ´▽`)


みなさん、今回の太鼓到着を

何日も前から、眠れぬほど
待ちわびていてくれたそうです嬉泣



感動の初対面↑

早速、台も組み上げ

いよいよ初打ちの瞬間です♪( ´▽`)



まだまだ真新しいが、深い大太鼓の響きを

みなさん一打一打噛み締めながら
体感いただきました!



やぐら台の次は、

伏せ台にセットして、バットうちも初挑戦!




これほどまでに、喜んでいただけるのか!?

そう強く感じるほど、
みなさんが本当に生き生きと太鼓の音を
感じてもらうことができました。


こういう時代ですから、

ネットやメールを介しての
ご注文をいただき、

正直、納品も実際にお客様に直接
会わずに太鼓を納めさせていただくことも
たくさんあります。

それでも、

できる限り時間を作って
直接お客様に太鼓をお渡しできるように

行けるところは行こう!

そう思って納品に伺います。

すると、

やっぱり直接喜びの声だったり、
太鼓に対する想いを聞くことができ

私たちが思っている以上に、
喜んでくださるその姿を見て感じて

嬉しいことは当然なのですが、

あぁ、

私たちにとっては、毎日毎日
作っている何百分の1つの太鼓かもしれないけれど、

お客様にとったら、

一生に一度の1分の1の大切な大切な
宝物なんだということを、

今日改めて感じました。

当然です。

決して太鼓は安い買い物ではありませんからね。

みなさん、少しずつ少しずつ
お金を出し合って

何年もかかって手に入れるわけです。

言い換えれば、

何年分の、またたくさんの人の
“夢”がその太鼓にあるわけです。

だから、

決して期待はずれや、
裏切るような太鼓は作られない、、、

改めて強く感じました。



これからも、私たちには
私たちにしか作れない!

そんな唯一無二の太鼓作りを目指して
精進していきたいと思います。


福井名物の越前そば&ソースカツ丼!の

贅沢な昼食をいただきながら!

熱い太鼓のお話と、



三浦さん!

越前そばは、そばつゆはつけるじゃなくて

かけるんです!♪( ´▽`)



福井のカルチャーも

勉強させていただく最高の時間でした♪( ´▽`)


“鼓魂”-KODAMA-のみなさん!
本当に、本当にありがとうございました!







2016年9月21日水曜日

伝わっていないのは、存在していないのと同じ。

こんにちは、六代目彌市です!


今朝は、台風16号が過ぎ去った後の

列島被害のニュースが甚大です。


みなさんの地域大丈夫でしょうか、、、、


私達の住む岡崎も、1時間に100mmをこえる

大雨で、各地で浸水被害がありましたが、


当店の秘密工場!?

は、本社の六供町とは違って

低い位置にある工場で、ちょっと心配していたのですが


朝出勤してみると、やっぱり( ;∀;)冠水



↑工場内に水たまり、、、


ただ、太鼓や機材に被害はなく

ホッと一安心ですが、


たまった水は簡単にはハケないようです~( ;∀;)



どれだけ、災害対策、防災をしても

自然のチカラ、脅威の前では

いつも私たちはなすすでもなく、、、


それでも、今は「情報」が正確かつ

迅速で、事前に多くの被害を防げる時代になりました。


緊急地震速報や、災害速報、

この台風のとき、仕事中に突然

“緊急災害情報”なるサイレンが鳴りだして( ;∀;)


みんなで何が起きたかと!?


ビックリしましたーー!



事前に多くの被害が防げるようになったのも

それを人々に伝える手段があり、

それがきちんと伝わっているからこそ。



台風とビジネスとは全く関係ないかもしれませんが、

以前にあるビジネスセミナーで言われた先生の言葉が

私の生き方の源になっています。


それは、


“伝わっていないのは、存在していないのと同じ”



この言葉を聞いたとき、


当たり前のようだけど、革新をついた

メッセージだと衝撃を受けたことを覚えています。


だって、例えばどんなに地震速報が発達して

何時間も何日も前から明日大きな地震が来ると

明確に分かっていたとしても、


それを知らない人がいたとしたら、、、、


どうでしょうか、、、


その人は避難できるでしょうか、、、


できませんね。

だって、知らないんですから。



ビジネスも同じで、

自分たちの仕事に対する“想い”や“こだわり”

新商品を発売したところで、


それが、伝わっていなかったら

存在していないのと同じという事です。



この言葉を聞いてから、

3つの事を常に心がけて仕事をするようになりました。


1つ目は、ホームページは自分で作る。

2つ目は、ブログ等のSNSを使って発信しつづけること。

3つ目は、お手紙を書くこと。



プロが作ってくれる、キレイで美しく、

スタイリッシュなホームページではなくて

多少見た目が揃わなくても、

自分たちの言葉で綴ってある言葉やストーリーのある

メッセージを心がけて1から勉強してホームページを作りました。

太鼓を作る以上に難しいです( ;∀;)

いったいこれを作るにどれだけ多くの時間を有したか、、、

今の三浦太鼓店のホームページPC版はすべて私が作りました。



2つ目のブログ。

これは、2007年ライブドアブログからスタートしまし

今年中には投稿数が1,000記事になることを目指してます。

最初の5年くらいは訪問者といえるほどのものではなく、

人に伝わっている実感はまったくありませんでした。

それでも、必死に続けているとだんだんと訪問してくださる

方が増え、今年に入ってから急激に訪問者が増え

今では毎回500人近い方、多い時は1,000人を超える方が

訪れてくれるようになりました。



3つ目はお手紙。


三浦太鼓店では、毎回手書きのお手紙を

添えるように心がけております。


“情報”って一言で言っても、ただなんでもかんでも

伝えれば伝わるものでもありません。

そこが難しい!


どうしたら、より伝わるのか、、、

こういう時代だからこそ、直接お客様にお会いせずとも

全国のみならず、外国にまで商品送ることできます。


だからこそ、一度のご縁に感謝と想いを込めて

お届けしております。


字に自信はまったくありません( ;∀;)

だから、最近“美文字”になりたい!と

通信のペン習字もはじめました(^^)/




小学校のころ、習字には通ってましたが、

とにかく嫌いで行ったふりしてよくサボって

怒られていたのを思い出します(((´∀`))ケラケラ)


先生からのお手本の文字があまりに美しすぎて

感動しました!!↓






文章力や言葉の内容ではなく、

“美しい文字”


ただそれだけでも、きっと人に何か伝えられる事

できるんだろうな!


どれだけこだわって、

どれだけ必死に仕事をしていても

世の中に伝わらず、

苦しい時代と背中をみて育ったので


人一倍伝えることが

大切だと感じているのかもしれません。


決して目で見えないこだわりの“音”は

どうしたら伝えられる事ができるのか、、、


今日も素敵な一日を(^_-)-☆



↑これはお手本をもとに書いた自筆です( ;∀;)
  何万回も書いた自分の名前も
  やっぱり意識しないと綺麗に書けないですね!






2016年9月18日日曜日

時々、何のために頑張っているのか分からなくなる時がある。

こんにちは、六代目彌市です(^-^)

今日は、今朝から強く降り続く雨、、、


そして1日雨予報のなか!

奇跡的に野外イベントで
雨が降らないという!!!

何とも持っている和太鼓零なのでした♪( ´▽`)



くらがりサウンドフェス2016🎵

毎年お声掛けいただいてきたのですが、
タイミング合わず泣

何年かぶりのステージでした〜!


毎年、夏から秋のイベントシーズンは
たくさんのステージを抱える零ですが、

結成してからの10数年、

400を超える数々のステージで
演奏させていただいてきましたが、

正直、ときどき

“何のために自分たちは頑張っているのか?”

分からなくなる時があります。

だって必死で練習しても、

うまく行くことより、
うまく行かないことの方が圧倒的に多いから、、、

ステージが終わってから、
やりきれた!という達成感より

自分たちで自分たちを慰め合う♪( ´▽`)

そんなことの方が圧倒的に多いです。

100回やっても、
本当に納得いくステージなることは

1回か2回あればいい方♪( ´▽`)


だから、ときどき

何のためにガンバっているのか
分からなくなってしまう、、、

これが正直な気持ちです。


そして、そんな経験を重ねて

私たちはいつしか、
一つ一つのステージにおいて

何を達成したら成功かという
“目的”を明確に掲げるようになりました。

この目的を達成したら、
今回の舞台は成功!ということを明確にするんです。

そうすると、

人の評価や目線を成功の判断基準にしていたのが、

そうではなくて、

自分たちの中で成功を見つけられるようになっていきました。

言葉で言うほど、カンタンなことではありません♪( ´▽`)

今でも、そうは言っても

やっぱりたくさんの人が喜んでくれた方が
うまくいった!!

そう思うことばかりです♪( ´▽`)

ま、あまり難しいこと深く考えたところで

楽しい時は楽しかった!

ダメな時はダメだった!

それ以外はないかな♪( ´▽`)

日々の当たり前が、
当たり前でないことに感謝することを

いつも教えてくれるメンバーに
心から感謝なのです♪( ´▽`)




次回は、安城デンパーク!

9月22日の木曜祝日
仲秋のあかり祭で会いましょう!




人はどういう時に、幸福を感じられるのか?

こんにちは、六代目彌市です(^-^)

昨晩は、三浦太鼓店から徒歩1、2分の
すぐ近くにある籠田公園で

月夜を眺めながら素晴らしい
イベントに参加させていただきました(^-^)



この公園には、たくさんの思い出があるな〜(^-^)

中でも一番の思い出は小学校1年生の頃、

1歳年上の兄貴と鉄棒にぶら下がっていて
無理やり振り落とされて(T . T)

そのまま転落して骨折(T . T)

大泣きしながら、歩いて三浦太鼓店まで

帰るんですが、

あまりの痛さに、泣きさけびながら、
途中何度も何度も休憩しながら

三浦太鼓店までようやく帰ると、

先代のおじいちゃんが、
棒を持ってこい!と( ;  ; )

棒!!!???

今思うときっと固定してくれようと
したんでしょうが、

ただでさえ痛い腕が
強引に何かされる!!

そう思って泣き叫びまくってたのを
鮮明に覚えています♪( ´▽`)


そして、この公園は
市民の憩いの場としてだけの
単なる町の公園ではありません。

ここ岡崎も、
第二次世界大戦で岡崎空襲を受け

市の中心部に位置する籠田公園周辺は、
一面焼け野原。


そして戦後、
町の復興と平和を祈念した場所でもあるんです



公園入り口には、そんな「平和の碑」が建てられています。

てっぺんに座る「鳩」は
世の中の平和をあらわしています。

日本は、戦後70年以上たちますが、

世界では、未だに多くの
争いごとが絶えずニュースで流れていますね。

なぜ?

同じ人間同士、

もっと言えば、

同じ地球に生まれた生命同士が
争い合うのか、、、

これは永遠に尽きることのない
のでしょうかね、、、

ふと、

“争うこと”の反対を考えてみました。

“争い”の反対は私は“和”だと思っています。

和とは、

平和、調和、大和、、、


互いに相手を大切にし、仲良く過ごすこと

決して、憎しみあい争い合うことではありません。


どうしたら、和することが
できるのでしょうかね、、、

一つ言えることは、

平和も、調和にも
必要な不可欠な要素があります。

それは“つながり”。

人は、心と心のつながりを
誰もが必ず求めています。

つながりを深く感じられれば
感じられるほど、

同じだけの幸せを感じられることができます。

逆に、

そのつながりを感じられなかったら
幸せを感じることができず、

憎しみに変わっていきます。


太鼓を作るという仕事は、

深く掘り下げていくと、
モノを作るでもなく、音を作るでもないんです。

太鼓を作るということは、

“つながり”を作るということ。

胴や皮、その他たくさんの素材を
ひとつひとつ丁寧につなげてあげると

不思議なことに、そこから
大きな“愛”が生まれてくるんです。

大きな“愛”を放つその音は、
聞く人の心を優しく包み込んで

つながりと幸福を感じさせてくれます。

私には、私のできる唯一のこと

あなたにはあなたのできる唯一のことを、、、

そうやって世界が、
ひとつずつ、つながっていけば

必ず和は訪れると思います。

奇しくも私は“和”に“也”、
「和也」という名前をいただいたのでね(^-^)

今日も、素敵なつながりを
またひとつ作っていけたらと思っています。

今日も素敵な1日を(^_−)−☆








2016年9月17日土曜日

“こだわり”は持つことより、捨てることのが大事。


こんにちは、六代目彌市です(^^)/


秋雨の合間の雲の影から

先日は美しい十五夜お月さまを眺めることができましたね~(^^♪


お月さまと言えば、

以前こんな太鼓を作らせていただいた事を

思い出しました~(^^






お月見桶太鼓!?


秋の夜長にぴったりのカスタムデザイン桶太鼓です~



もちろん、これはお客様からの

オーダーで作らせていただいた太鼓なのですが、



お蔭様で、こうしたオリジナルの

デザインをほどこした桶太鼓を

三浦太鼓店では、これまでたーーくさん!

作らせていただいてきました。



皮のふちもゴージャスに

胴体に鷹をデザイン↓




ゼブラ柄をイメージしたデザイン↓





ご自身で描いていただいた絵を

デザインに起こして作った蓮の華デザイン↓



こちらも、和紙に書かれた書道家の先生の作品を

そのまま和紙ごと胴体に貼ってしまったデザイン↓





などなど、これはまだまだ

ほんの一部ですが、


みなさんの想いをカタチにしてきた

太鼓たちです。



でも、私いつも思うんです。


こうしたオリジナリティの高いモノって


過去に製作例や実績があるわけではなく、


お客様から伝えていただくのは、

こんな“イメージ”の太鼓が欲しい!


という、ご要望のみ。


お客様はもちろんのこと、

私達ですら完成形のイメージが

具体的になるのは、


そう、

太鼓が完成した時しかないのです。



これって、すごい勇気!?

だと思いませんか( ;∀;)



どちらかというと、“こだわり”の強い私は


一発で完璧なモノなどありえない、、、、


そう思うタイプなので、

一発勝負の特別な注文なんて

ようせんな~( ;∀;)




だからこそ、こうして

一人一人想いをカタチにさせていただけることは

とてもとてもありがたい事なのです。




“こだわり”って当然大切な事だと思います。



でも、最近思うのは

あぁ、“こだわり”って持つことより捨てることのが

大事かもしれないな~と、、、



それは、なぜか?


最初から“こだわり”が強すぎると、

物事は何も進まないからです。



最初は誰もが初心者なわけで、、、


どんなにこだわったところで、

経験のないモノに対して

最初から完璧に行くことなんて絶対ありません。



先にも言いましたが、

それでも私はどちらかというと“こだわり”の強いタイプ( ;∀;)



そんな私に、お客様だったり

一緒に仕事をしている親父は

自分のこだわりを押し付けるよりも、


そうではなくって、いつもチャレンジさせてくれました。



振り返ってみると、

これほどありがたいことはありません。


きっと分かっていたんでしょうね、、、

チャレンジの積み重ねが本当の“こだわり”になっていくことを。




“こだわり”があると、伝統は守れない。

伝統は、革新の連続です。

過去の実績や栄光にこだわりすぎると、

革新をする勇気がなくなってしまう。





“こだわり”があると、人に任せられない。

こだわりがあることは大切ですが、

ゆえに自分で全部を抱え人に任せられなくなります。

これでは、人は成長できません。





“こだわり”があると、新しい出会いに恵まれない。

ときめきの片付けで有名なこんまり先生も言ってました。

あたらしい自分との出会いをしたければ、

タンスにある古くて着ない服を捨てること。

タンスの中がいっぱいだと、もっと魅力的な

自信を持たせてくれる服があったとしても、

買いに行く!という思いにならないはずです。





新しいモノ、新しい人間関係、

新しいチャンスは全てはこだわりを捨てることから

はじまるのかもしれません。




そうして、空いたスペースに

きっと新たな出会いが待っているんでしょうね(^^♪



今日も素敵な一日を(^_-)-☆





2016年9月15日木曜日

僕には“夢”がありました。

こんにちは、六代目彌市です。


突然ですが、僕には夢がありました。


それは、秋田伝統の桶職人である

秋田県は、五十嵐桶樽工房へ桶づくりの修行へ行きたい!


という夢でした。



今日は少しおはなし長くなりますが

私の夢のお話ししたいと思います。




みなさんご存知の通り、

今年の1月から私は、地元愛知の御年83歳の師匠に

桶づくりを習っています。




でも、実は私が

最初に桶づくりを熱望したのは

現在の師匠ではなく、


先に話した、

秋田県の五十嵐さんだったんです。


なぜか?


それは、今までの三浦太鼓店の桶の胴

ほとんどをこの五十嵐さんが作ってくださっていたからです。




一般的な担ぎ桶サイズから、


当店オリジナルの様々なサイズの桶や、


当然!のことながら三六-SABUROKU-も

当然この五十嵐さんの手によるものでした。





だから、この人をなくして

今の私たち三浦太鼓店はない!

そう言ってもまったく大げさな話ではありません。



太鼓用の桶というのは、

一般的に使われる寿司桶や酒樽とは

ちょっと違い、


材料が柾目と言って、

木目がまっすぐ美しいことと、

胴体に太鼓らしい膨らみが必要であることから


ただでさえ少ない桶職人の中でも

さらに太鼓用の桶を作れる職人というのは

全国にも数えるほどしかいないんです。



そして、その中で

この五十嵐さんが作ってくださる桶は、

この人は人間国宝だ!


そう思えるほどの神業でした。






何がすばらしいって、

とにかくまずは見た目のその美しさ。



今、自分で作るようになったから

余計にわかるんですが、


1枚1枚の板を張り合わせて

作る桶胴は、合わせる板の幅は

まったく決まっていません。


だから、経験と感覚で

仕上げたい大きさを作っていくんですが


天然自然のものを相手にして

1mm2mmの仕上がり誤差は当然どころか

1㎝以上の誤差が出てしまうことなんて

平気であります( ;∀;)


でも、五十嵐さんは私たちが指定した

サイズに対してどんな大きさであっても

1mmの誤差もなく毎回仕上げてくださっていました。





そんな、人間国宝五十嵐さんに

飛行機に乗って初めて会いに行ったのが

去年の秋の事でした。





これが五十嵐さんの工房です。




地元秋田で、三代続く桶職人の家系だそうです。


65歳の五十嵐さんはご長男さんも見えるそうですが、

残念ながら後を継ぐことはなく

お一人でやって見えました。



店の中には、

原木から仕入れて何年も乾燥させている

秋田杉が平積みに!





お一人でやられているということで、

決して広くもなく、

お世辞にも綺麗と言える作業場ではありませんでしたが、


ここから、あの桶たちが

生まれているんだ!

そう感動したのを

今もはっきりと覚えています。




同じ伝統に生きる職人同士。


“伝統”とは、先人たちの知恵の結晶なんです。


だから、この人の知恵を!

この人に、桶の作り方を

習う事ができたら、、、、


私は、この世の中にどれほど素晴らしい

“音”をこれからも届け続ける事ができるだろうと思い、


私は五十嵐さんへの弟子入りを志願しに行ったんです。



でも、残念ながら断られてしまいました。



もちろん、必死でこちらの想いは伝えました。


五十嵐さんの作る桶がどれだけ

素晴らしいかという事、


そして、そこから生まれる“音”を

これからも守り続けて行きたいという事。


日本の伝統、これからの

未来にその知恵が必要だという事。


それでも、ダメでした。




そんな、五十嵐さんが

明朝お亡くなりになられてと、奥様から

突然のお電話を今日頂戴いたしました。


がんだったそうです。


私がお伺いした時は、

全然そんな気配もなく、お元気でした。



また、一つ

日本の伝統の灯が消えてしまいました。



私は、今の師匠に習って

ある程度、見せらる桶を作れるようになったら

五十嵐さんのところへ行き


自作の桶を見てもらうのが“夢”だったんです。



しかし、その大きな夢は

永遠に叶わぬ夢となってしまいました。



秋田へお邪魔した時、

たくさん今まで聞きたかった事を聞きました。


桶づくりのこだわりはもちろんのこと、

秋田杉への想いや、

日本の伝統のお話し。



そして、五十嵐さんの作った桶の中に

必ず入っていた印の意味を尋ねました↓




五十嵐さんの桶には、

必ずこの印が入っていました↓






これが一体なにを意味しているのか?



単純な疑問ではありましたが、

お会いするまでずっと知らなかったんです。



この印は、

五十嵐さんが作った桶であるという証だそうです。



私達、太鼓師が胴の中に書く名前と

同じです。


これは、自分自身で作った桶に対する

仕事に対する“責任”の現れです。



職人は責任感の強い人が多いそうです。



五十嵐さんの言葉から感じたのは、

“生きる”ことに対しての“責任”でした。

自分の仕事に対する“責任”




そんな五十嵐さんの姿勢から、

職人の仕事とはどういうことかという事を

無言で教えてもらった気がします。



そして、私は

今そのすばらしい桶をお手本にしています。


直接、桶づくりを教わる夢は

叶いませんでしたが、


私は、無言であれど

この桶からたくさんのメッセージを

いつも受け取っています。



あらためて感じました。

“伝統”ってこういうことなんだろうな。


“こだわり”や“技”の中にある本質は、

人の“想い”です。



そうした、人から人へ伝わる

本気の“想い”こそ伝統なんだと確信しました。



今日は十五夜。


五十嵐さんへの感謝と、心からのご冥福を

お月さまに願いたいと思います。


あなたの“想い”は今も私の胸の中にあります、、、







2016年9月12日月曜日

見えないけれど、大切なモノ。見えないからこそ大切なコト。

こんにちは、六代目彌市です(^^)/


この週末は、〇えん~ひとつの太鼓から~vol3

ということで、川崎市で合同コンサートを行ってまいりました(^^♪




今回も共同主催として、全面的に運営協力くださった

和太鼓蓮さんと零~ZERO~のちょっとした世間話から

はじまったこの企画も今回で3回目!



毎回、全国各地より

たったひとつの太鼓からつながったご縁で

集った個性あふれるチームが集結し、

ひとつの舞台を作り上げる。


それだけで感慨ぶかい想いが込み上げてきますが、


お客様はもちろんのこと、

出演している自分達にとっても本当に

毎回刺激的なステージ!





どう言葉に表現していいか

まだ興奮が覚めずにいますが



遠く関東の地に来ても、

我が三六-SABUROKU-に会えること


それだけでもうれしい涙




また今回オープニング演奏を飾ってくれた

和太鼓暁の塚本君!


先日、当店で作らせていただいた

3尺8寸の大太鼓をすばらすぎる一人打ちで飾ってくれました。






もともと、この大太鼓は

三浦太鼓店の初代のころの職人が120年ほど前に

作られた古い太鼓だったんです。


これが、この太鼓の原型です~






ここ地元三河地方で、100年以上もの間

地域の伝統芸能で活躍してきた太鼓でした。


しかし、


現代の少子化、

後継者不足問題により


祭りを中心的な存在で

守ってきたこの太鼓も、

打ち手がとうとういなくなってしまって

なくなく引き取らせていただいた

太鼓なんです。



そんな時、

たまたま三浦太鼓店に遊びに来ていた

塚本君が、この古い太鼓を見て

この太鼓が欲しい!


そう言ってくれたんです。


最初は、えっ!?



こんな古い太鼓でいいの?


本当にそう思ったんですが、

それがいいんですと、、、、






昭和初期に張り替えしたときの

三浦彌市の銘の横に、

平成の彌市の銘、そして間には

塚本君の名である鷹が入りました(^^





これこそ“ご縁”という言葉以外に

なんと表現できましょうか、、、



太鼓の命をつなぎ、

そして新たな時代のたくさんの方々に響くその音は、


人々の心の奥深くに響き渡る、本当に深い音でした。





私は、仕事柄


普段から普通の人では見ることのできない

太鼓の歴史だったり先人たちの想いを

感じながら仕事をさせていただいています。



そして、昔から

私たちのご先祖様は


そんな目では見えない大切なモノを

“神”として祀ってきました。




人の大切な心も、

運命の赤い糸も、神様も


決して目で見ることはできません。



最近の暗いニュースの中には、

そんな目で見えない大切な何かを粗末にした

結果がそこにあるように思います。



改めて今回のえん〇を通して、

私は、そんな見えないけれど、大切なモノが

世の中にはあることを教えてもらった気がします。




これは、今回来場くださった

大切なお客様が読んでくださった詩です泣





まだまだ未熟すぎるほどの私ですが、

こうやって一人一人のご縁に支えられ


生かされている事にあらためて感謝いたします。






ありがとうございました!